気付けば、高校野球の予選や隅田川の花火も終わり、季節は初秋に近い。
そういえば、先日、金乗院の墓地を訪れた際、お盆が過ぎたというのに、それらしき跡がなかったのは、どうしてなのか。すぐに片付けたか、旧盆に訪れるつもりの人が多いためか。
ただ、東京では七月のお盆が普通だ。
また、蝉も朝から鳴き始め、出勤時に行き交う子供らはランドセルを背負わず、首からラジオ体操の出席カードをぶら下げている。
思えば、それに出た記憶はない。
子供らも大変なことだ。
ここで、先日、子育て中の友人らに会った際、学童保育という言葉を聞く。何でも、留守番の小学生の面倒を見るためのものという。 かつては、鍵っ子と言ったが、そこまでする必要があるのか。何でも、何かあった場合、家庭の都合なのに、役場に文句を言う輩が多いとのことだ。
その日の夜、MXで放送中の『ウルトラマンタロウ』を観ていたところ、普通に留守番の小学生が登場する。
平成になり、やはり可笑しな世になっていることを実感する。
(第三千九百八十五段)