文楽の帰り、大雨に見舞われる。後に、ニュースで知ったことによれば、都内ではかなりの雨量だったようだ。
地下鉄に乗ると、幼稚園くらいの子供らを連れたグループが乗り込んで来る。
見たところ、子供を通じて知ったグループらしい。
ここで問題だったのは、まず、子供らが座るために、走って乗り込んだことだ。
並んで座れるほどの空席がなく、仕方なく、部活動の帰りと思われる高校生が席を譲っていた。
一連の行動に対し、母親らは注意をしない。
驚いたことに、乗っていたのは、ひと駅区間だ。座るほどでもない。
いくら着飾って、山手線内に住んでいても、こうした行動をしていては軽蔑されるだけだ。
軽蔑といえば、最近、大学の自治が揺らいでいる。
政権寄りの学校ばかりで、このままだと、先の戦争と同様のことが起きるだろう。
学問の自由は消え、そこに何が残るのか。
(第三千九百五十七段)