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墓今時(はかじじょう)

先日、寺に行った際、和尚は言う。
最近では、五十回忌は珍しく、こうなると、代々の先祖に入るとのことだ。確かに、亡くなって、半世紀も経過すると、生前を覚えている方が稀だ。
特に、会ったこともないとなると、命日からして知らないということになる。
それにしても、少子化の今日、己の法事や墓参りなど、死後のことを心配する人が少なからずいる。
死は、夢を見ないで寝ている状態だと考えれば、己は分からないのだから、心配しても仕方がないことだと思うものの、そうでもないらしい。
子孫の負担は大きい。ひとりっ子だと、尚更だ。全てを背負うことになる。
この頃では、死んでからも夫の墓と一緒に入るのは嫌だから、実家に入るという話しも聞く。となると、残された者の負担はより増えるはずだ。
 何れにしろ、家より個人が重視される現在、面倒なことが増えているのは確かだ。
(第三千九百三十六段)
by akasakatei | 2014-06-10 19:46 | 家族 | Comments(0)
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