先日、国領の世捨て人と京王線に乗っていた際、つつじヶ丘において、急行から各停に乗り換える。世捨て人が、待ち合わせでホームにいた各停の運転士に声を掛ける。
これで思い出す。
昨年、百草園へ世捨て人一家に付いて行った時、世捨て人の娘は初めて電車に乗った。電車を背景に記念写真を府中で撮った。この時、通過待ちで待っていた運転士が声を掛けてくれ、写真を撮ってくれた。
この後、世捨て人はメールで鉄道会社に御礼を伝えたという。
その運転士である。声を掛けられた運転士は帽子を脱いで恐縮している。
国領で下車し、芥川賞、直木賞に関するムック本を駅近くの本屋で見付ける。
作家の写真も出ており、ある意味、写真名鑑ともいえる。初期の作家は、作品を知っていても、顔を知らない人も多い。貴重な資料だ。
そうした中、最近の受賞者でも聞かなくなった人も結構いる。
(第三千八百三十八段)