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銭湯芝居出初式(はつしょみんのたのしみ)

銭湯が開くまで、時間があり、年末年始で特別料金の喫茶店で休む。三十代くらいの女性が自分らで始めたような店だ。
開く少し前に、銭湯へ向かう。既に、常連のご隠居らが集まっている。それによれば、息子が自宅に帰っているらしく、掃除の人手がいないという話しだ。息子は近くのマンションに住んでおり、小学二年生の子供を留守番させるのが心配ということだ。
ご隠居らは、普通、小学二年生なら留守番が出来るが、マンションだから危険なのだろうと話している。一軒家なら、声を掛けて貰えれば、近所が面倒を見ると言っている。かつての良いところだ。
浴室は海辺の絵だ。
温まり、月島より大江戸線で築地市場に移動し、新橋演舞場で筋書きを購入後、歌舞伎座へ向かう。夜の部を観る。
演目は、『仮名手本忠臣蔵(山科閑居)』、『乗合船惠方萬歳』、『東慶寺花だより』が並ぶ。
これらのうち、目当ては『東慶寺花だより』だ。原作は故井上ひさし氏である。世話物の新作歌舞伎だ。若い高麗屋が演じる。今回、初めての上演だったが、再演されてもおかしくはない構成、内容だ。配役も良かった。翫雀丈は、こうした役が当たり役ではないかとも思う。
『仮名手本忠臣蔵(山科閑居)』は大顔が揃い、重厚だ。『乗合船惠方萬歳』は軽快で、正月らしい雰囲気だ。
(第三千七百八十五段)
by akasakatei | 2014-01-10 23:39 | 文芸 | Comments(0)
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