(正月夕方のホーム:2014年1月2日撮影)
年末年始は仕事であった。都内における列車は空いている。
大晦日の十八時頃など、寂しいものだ。それが、年が改まり、一日、二日と進む間に、活動する人も増え始める。二日の朝など、デパートへ福袋を買いに行く人で、意外に車内も込む。
そうした中、和服姿の人は目に付かない。
とはいえ、全く見掛けないわけではない。偶に、若い人で着ている人もいる。髪型や装飾品など、現代風にアレンジをしている。違和感がないのは不思議だ。
逆に、違和感を覚えるのは、二十五歳以上の女性が振り袖を着ている場合だ。周囲は、何も言わないのか。
また、この時期、朝のコンビニに足を運ぶと、今の若い夫婦はお節料理を食べないのか、サンドイッチやお握りなどを買っている姿がある。
そういえば、年越し蕎麦も、今では麺類と解釈し、饂飩やスパゲッティで済ます者もいるらしい。
夜、家路を急ぐと、地元のマンションの高層階では家明かりが漏れている。どのような団欒をしているのか。
(第三千七百八十一段)