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試験版:忠臣蔵芝居(しられざるちゅうしんぐら)

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(師走の国立劇場:2013年12月8日撮影)


十二月八日、国立劇場へ芝居を観に行く。
芝居では『仮名手本忠臣蔵』の時期だ。国立劇場では、「知られざる忠臣蔵」をテーマにしている。
『主税と右衛門七(討入前夜)』、『いろは仮名四十七訓(弥作の鎌腹)』、『忠臣蔵形容画合(忠臣蔵七段返し)』が演じられる。
何れも観たことがない。
まず、最初の『主税と右衛門七(討入前夜)』は、今後が期待される若い播磨屋と萬屋が演じる。
次の『いろは仮名四十七訓(弥作の鎌腹)』は播磨屋だ。正直な農民を演じる。こうした役が、意外と合う。
最後は舞踊だ。『仮名手本忠臣蔵』のパロディで、これは総出演だ。
客席は、こうした演目のためか、満員だ。
すぐ前の席には、東大生が留学生相手に企画したらしき一行が、開演間際に入って来る。上演中、留学生は写真を撮り、身を乗り出す。幹事は、何も注意をしない。困ったことだ。芝居を壊し、周囲に迷惑を掛けている。幕間に劇場スタッフが注意するが、全く効果がない。
更に、呆れたことに、幹事のひとりが、女形を男が演じていることを知らなかった。これでは、外人相手に我が国の何を伝えようとするのか疑われる。
何れにしろ、最近の若い世代は、常識がない。勉強だけしていれば良いというものでもないだろう。
以前は国際化、最近はグローバル化ということで、何やら、外人と接することが、それと勘違いしている向きがある。第三者からすれば、外国語が出来ても何の意味もない。
古典芸能へ行くと、こうした勘違い連中をよく目にする。
(第三千七百六十段)
by akasakatei | 2013-12-16 22:36 | 文芸 | Comments(0)
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