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努力社会嘘(どりょくしゃかいのいみのまちがい)

 最近、世では、権力者を中心に、努力した人が報われる社会に、ということをよく言う。自己責任論だ。
 思うに、不思議なことだ。
 この場合の努力とは、即ち、結果を出した人のことを指すようだ。ならば、一番出していないのは誰か。
 まず、間違いなく、権力者は出していない。出しているなら、世にこれほど、貧困で困っている人はいないはずだ。政治とは、不幸な者を減らすことではないか。
 また、財界人も出していない。
 財務や企業価値を高めたいようだが、多くの企業は、円高、円安などで、一喜一憂しているだけだ。
 財務で苦しくなれば、雇用を減らすことしか考えていない。
 これは、経営などではない。よって、努力はしていない。
 更に、多くの富裕層も、遺産や相続により、資産を得たものだ。これも努力ではない。
 大体、権力者のほとんどは、遺産や相続の力で、今の地位におり、努力はしていない。そのような輩が、自己責任ということ自体、笑止千万だ。
 仮に、運も自己責任というなら、それこそ、政治の意味はなくなる。
(第三千五百九十九段)
by akasakatei | 2013-07-08 19:16 | 政治 | Comments(0)
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