(育児書も時代によって、内容が正反対となっていることもあり、未だ、赤ん坊に関しは未知なことが多い:2013年6月3日撮影)
平日の昼、国領の世捨て人と八重洲にある行き付けの鮨屋で杯を交わす。
世捨て人は近くにある大型書店に行って、育児書を買ったとのことだ。
先日、坊が生まれ、最近、戻すことが多く、気になっているという。
鮨屋の店主も話しに加わる。
歌舞伎ではないが、そのうち、「お披露目を。」ということであった。
何はともあれ、世捨て人にとっては、忙しい日が続くに違いない。
話しによれば、何日か前に、お七夜を行ない、今後は、お宮参りもあるらしい。
現在、細君は里に帰っており、ひとりで決めなければならぬようだ。
年中行事や伝統行事について、最近では、軽視する向きがあるけれど、褒められたものではない。
そうした意味においては、世捨て人は守っているともいえる。
(第三千五百六十九段)