(電車の乗り方の基本を知らない者が増えた結果、車内でのいざこざが増えつつある:2013年5月24日撮影)
暑い日のことだ。
車内で、立ちながら、アイスキャンディーを食べ、音楽を聞いている体育会系の男性を見掛ける。大きなスポーツバッグを持ち、短髪で、ランニングシャツからは筋肉が見えている。自慢したいのだろう。
アイスキャンディーが溶けることを知っているのか、疑問のような人間だ。
案の定、アイスが溶け出し、床を汚す。それを靴で踏ん付ける。後に乗って来た人は、靴底がベタベタするに違いない。
何を考えているのかと思う。
周囲への迷惑など、頭にないのだろう。
尚、アイスを舐め終わった後、棒を口にしている。その手元部分には、小さい子供が誤って転んだ際に、喉に刺さらないよう、工夫されており、円形のものが付いている。
口にしたその姿は、まるでおしゃぶりをした赤ん坊である。
形ばかりが大人で、情けないことだ。
大きく育って、母親は満足だろうが、社会的にはどうか。
(第三千五百五十七段)