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五月近江路出発(さつきしがらきへのたびだち)

どういう理由かは分からないものの、旅に出る直前に体調を崩すことが多い。
五月十一日、東京駅発十九時三分の「ひかり529号」で米原に出発する三日前に喉が痛くなった。
薬の効果で体調は回復しつつある。ただ、咳は残る。
今回、目的は米原ではなく、四月より上下分離され、第二種鉄道事業者となった信楽高原鐡道だ。甲賀市が第三種鉄道事業者となった。この日は米原で泊まり、明日、訪れる予定だ。
仕事後、雨の中、暮れつつある東京駅に向かう。
「ひかり」に乗るのは久し振りだ。
かつてとは異なり、「のぞみ」と「こだま」の中間に位置し、三島や静岡、浜松、岐阜羽島にも停車し、米原には二十一時三十六分に着く。車内では、薬の副作用か、仕事の疲れか、つい寝てしまう。
車内で寝るのは、適度な揺れもあり、結構、良いものだ。尤も、夏場は気を付けないと、冷房で風邪を引く。
浜松付近より雨は上がり、米原の改札を出る。予約したビジネスホテルは西口だ。人通りは少なく、駅前に出ると、真っ暗である。飲食店やコンビニなども見当たらない。ホテル内には、マッサージ嬢の連れ込みを断る張り紙がある。
(第三千五百四十五段)
by akasakatei | 2013-05-15 21:08 | 余暇 | Comments(0)
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