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神楽笛(びんぼうがみこうしんきょく)

 先に離婚しようとしている知人の話に触れたけれど、その後に、今度はひとつ年下の知人・甲が銀行口座を差し押さえられたと連絡があった。
 それによれば、従兄弟の連帯保証人になり、その従兄弟が破産したために、債権者によって差し押さえられたらしい。何でも、前日は親族で会議を開いたという。
 連帯保証人には、どう思われようと絶対になるな、とは昔から言われていることである。家によっては、死んだ婆さんの遺言、と言って断っている例もある。
 これらは手垢に塗れた話だけれど、未だに連帯保証人になる者がいるということは、余程相手に義理があるか、信じていたのだろう。
 何はともあれ、こうなった以上、甲が債務を果たし、それを従兄弟に求償するしかないだろう。尤も、その従兄弟は雲隠れ中で、結局、損をしそうな雰囲気であるが、甲には頑張って貰いたいものである。
 それにしても、周辺は貧乏神が絡んでいそうな話ばかりである。一体、何人の貧乏神が存在するのかと思ってしまう。
 たぶん、甲の従兄弟もそれに苦しんでおり、その結果が今回の始末である。連帯保証人とは相手の弱みに付け込むものであり、冷静に考えれば尋常なことではない。やがて信頼を失うであろう頼む方も、今後信頼することが出来なくなる頼まれる方も不幸になるものであり、そうしたものには近付かないことである。
(第三百六十五段)
by akasakatei | 2004-08-30 21:29 | 社会心理 | Comments(0)
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