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心理生実験(あっというまの)

 小田急線新宿駅における折り返し電車の席取り合戦には凄まじいものがある。ここで座れなければ、まず途中駅から席に着くことは出来ない。このため、老若男女を問わず、電車の扉が開くと同時に駆け込む姿は身内ならば恥ずかしくなるほどである。
 先日、面白いものを夜八時過ぎの電車で見た。
 年は四十代後半のふたりの女性である。共に、髪は後ろで縛っており、家事などテキパキとこなしそうな型である。尚、このふたりに面識はない。ひとりを甲、もうひとりを乙とする。
 扉が開くと同時に、甲は右から、乙は左から入って来たのだけれど、丁度席はひとり分の余裕しかなかった。どうするかと思っていたら、ふたりとも睨み合い、無言のまま座ろうと尻を降ろし掛けたのである。結局、甲が諦めたのだが、乙はそのまま目を瞑ってしまった。この両者の心理は正に正反対だったに違いない。
 一休とんち話ならば、甲の方が有利なところである。現実的には甲は電車を降り、次のを待つことにしたようである。これで十分以上無駄にしたことになる。
 こうした場面にはなかなか遭遇しない。正に、今の社会を表しているといえる。
 それにしても、コンビニや銀行、他の場所でもそうだが、無言の人間が増えた。コミュニケーションの不足が閉塞感のある社会に一役買っていることは間違いない。
(第三百八十六段)
by akasakatei | 2004-09-20 19:33 | 社会心理 | Comments(0)
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