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集団組織論(こうたいしのはつげんにおもう)

 皇太子の発言が宮内庁を青くさせている。異例の緊急記者会見である。
 何を意味しているのだろう。様々に推測されるが、皇太子妃を巡る不穏な動きがあってもおかしくはない。集団や組織とは、異端や変革を好まないものである。皇后も成婚した当時、他の皇族より辛く当たられたことは有名である。
 周辺を見渡せば、これは世の中でよくある話しである。「出る杭は打たれる」とも言う。
 集団や組織がこうした行動をするのは、秩序を保つために他ならない。このために、国ならば法律、学校なら校則が存在する。集団、組織を形成しているのは、個人だけはないのである。言い替えれば、個人を寄せ集めたのが集団、組織ではない。その個人を成員にしなくては集団、組織ではない。このために、法、習慣、慣習が必要なのである。
 こうした背景を考えると、今回の発言についても納得はいく。尤も、国民感情では、皇室への関心も高く、また皇太子妃の人気もあり、その結果、役人でもある宮内庁が悪者になるのは当然だろう。
 何はともあれ、この騒動は今しばらく続くに違いない。ただ、一連の騒動を皇太子妃が気にする余り、公務への復帰に支障があってはならない。
 また、以前に新しい皇室を目指すと発言していたと記憶しているが、それには古いものを打破する必要がある。これには困難が付くものである。その覚悟がなかったのか、疑問である。権威だけでは乗り越えられないものもあるのである。
(第二百六十段)
by akasakatei | 2004-05-17 17:54 | 政治 | Comments(0)
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