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雄打唯場考(ぼうえいこうさつ)

 憲法記念日である。この時期になると、改憲が話題に上がる。特に、九条に関しては、その立場から様々に語られる。果たして、行なう必要があるのか。
 九条は戦争放棄を記している。これ自体は悪くない。平和は誰もが願うことである。だが、最近の国際情勢は悪化するばかりで、自衛隊も海外に派遣されていて、現実と憲法の差が大きいのは確かである。このため、特別法を作っている。
 こうした実情を踏まえると、改憲も仕方がないかもしれない。不安を持つ人々は諸手を上げて賛成するに違いない。けれど、仮に、改憲をしたとして志願者はどのくらい来るのだろうか。
 危険地域へ行くことになり、減少も予想される。そうなると、徴兵制になるかもしれない。尤も、今は若者の失業率が高く、集まり易い土壌ともいえる。それに命の懸かった仕事であり、民間よりも給与は高いと考えられる。こういう条件になるとどうか。
 夢や希望が描けない現在、志願者が増加するだろう。更に、政府としても、失業率は下がり、彼らが海外に行くことになれば、国内の不満を外へ向けさせられることにもなる。
とはいえ、一方で問題もある。それらに関する費用である。国の財政が苦しい時にどこから出すのか。このために、税金が増える可能性もある。そうなると、国民に不満は募る。その不満については、国は力で抑圧しようとするか、先に書いた外に目を向けさせようとするかの何れかである。こうなると、過去の過ちを辿ることになる。どこかに、抑止するための機関が必要になってくる。
何はともあれ、今こそ、ひとりひとりが真剣に考えなければならない。
(第二百四十六段)
by akasakatei | 2004-05-03 17:38 | 政治 | Comments(0)
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