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史捨夢(ふでのさきより)

 システム手帳を使っている。その住所録が汚れてきた。引越しや携帯電話の買い替えによる番号の変更など、連絡を貰う度に、修正を加えてきたものの、どれが本当のそれか分からなくなってしまった者もいる。
 東青梅の地主や佐貫の酒仙、横浜の幹事、それに川越の図書奉行らが特にそうで、中でも、酒仙はメールアドレスを何回も変えるので、PHSで確認しないと現在どれだったのか分からないほどである。
 これを機に新しく書き直すことにする。新宿の東急ハンズに行くが、意外に住所録の種類が少なく、またメールアドレスの記入欄が狭い。ひとりで幾つも持っている時代なのにどうしてだろうか。
 それは兎も角、この際なので、削除や追加などもする。この作業は年賀状と似ているものの、いつどのような時に、助けて貰うことになるか分からず、結構難しい。ただ、迷わず削除出来るのは、過去に付き合っていた女性らだけである。たぶん、年齢からいって、結婚し、名前や住所は変わっているだろう。役に立たないのなら、書き写す必要はない。
 それにしても、書いていると、何年も年賀状だけの遣り取りしかないのに、その頃を思い出し、こちらから連絡したくなるのは不思議である。現状がいつも最悪のため、その時は消したい過去だったに違いないが、無事に超えられたということで美しく見えるのだろう。
 もっと前向きにならねばなるまい。
(第二百四十二段)
by akasakatei | 2004-04-29 17:32 | 余暇 | Comments(0)
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