人気ブログランキング | 話題のタグを見る

童百態(こどもあそびず)

 前に新幹線で赤ん坊に袖を掴まれたことを書いた。
 今度は、あるスーパーで三歳くらいの子供に、どういう理由か分からぬが、手を握られた。全く見知らぬ子である。下から見上げていたと思ったら、掴んでいた。その子の母親は驚いて、謝ったけれど、こう続くと考えてしまう。
 特に、子供に好かれる要素はない。むしろ、懐かないと自分では思っている。
 とはいえ、子供に関する幾つかの思い出はある。
 某スーパー内でテナントとして働いていた時である。エスカレータの側でリーフレットを配っていると、小学生くらいの女の子が寄って来た。何事かと思えば、連れの小さい子がいるのでトイレを教えて貰いたいという。場所を教えたものの、手を差し出す。仕方なく、トイレまで連れて行く。用が終わると、今度はビデオ屋で流しているテープを変えてくれと頼む。そうした権限はないので、そこの店員に頼むように説明する。
 同じ頃、四、五人の小学生が社会の宿題か何かで来た。近くにいたので掴まった。仕事の内容を教えてくれということだったので、労働の厳しさを語った。子供にも理解出来るように説明するが、果たして、分かってくれたかどうかが気になる。たぶん、発表時、児童も教師も困ったに違いない。
 他にも、子供が仕事を手伝ってくれたことがある。興味があったのか、それとも、子供が同情するほど疲れていた顔をしていたのだろう。
 結構、関わっていたことを知る。そのためか、先のように振舞われても戸惑わないのかもしれない。
(第二百三十三段)
by akasakatei | 2004-04-20 17:23 | 社会心理 | Comments(0)
<< 裏原宿遊行(じんぐうもうで) 洋学魂(ようがくへのみち) >>