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洋学魂(ようがくへのみち)

 先週は道を色々と訊ねられた。年配者から外人まで様々である。思えば、こうした傾向は昔からで、旅の途中、地元の者でもないのに、訊かれて面食らった思い出がある。
 それにしても、これはどういうことだろう。
 記憶を紐解けば、高校時代、国分寺の師匠と浜松町かどこかのホームで黒人に御徒町方面の乗り場を訊かれ、教えたことがある。この質問者は陽気で指定された電車に乗り込んだ後も、手を振っていた。
 また、学生時代、美濃の役人と稚内を訪れ、駅の立ち食いそばで月見うどんを食べていたら、旅行中の外人女性に、食べているものについて訊かれた。咄嗟に、エッグ・ジャパニーズヌードルと答えたけれど、果たして正しかったのか。この辺については、英語を得意とする横浜の幹事や故郷の学級委員にでも確かめたい。
 こう並べてみると、英語力の無さを痛感する。どちらも単語を連発しただけである。とはいえ、今では更に落ちていて、相手の英語を聞き取ることさえ難しい。やはり、普段から使っていないと忘れる一方である。
 反省はするものの、仕事で必要とするわけでもなく、海外に行く用事もない。そうした時間があるなら、他のことに使いたい。たぶん、このままブロークンな英語を使っていくと思われる。そういう点からすると、英語が趣味となった学級委員らには感心する。幕末の洋学志望の若人を見た思いがする。
(第二百三十二段)
by akasakatei | 2004-04-19 17:21 | 国際 | Comments(0)
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