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花粉症時代(はなづまりしゃかい)

 パソコンが故障すると、どうにもならないのが現代社会である。考えてみれば、この『岩戸傅惱梦草帋』さえ、なかなか更新が出来なくなる。特に、銀行や鉄道、水道、電気には素早い対応が望まれる。これは一般企業も同様である。非常に脆いものの上に我々は生活している。
 それが常々頭にあるので、データについては途中でパソコン本体は当然として、フロッピーにも保存している。この文章もそれを行なったのだが、どういうわけかフロッピーに保存出来ない。アクセス権エラーという。意味が分からない。パソコンに詳しい国分寺の師匠や千住の写真家、横浜の幹事にでも訊くしかない。
 それにしても書いているよりも、直している時間の方が長い。経済学的には非効率である。本来、機械とは使い手の能率の悪さを改善させるものだが、実際には資本主義に反することとなっている。個人でさえこうした状態なのだから、企業で同様のことが発生したらどうなるであろうか。
 その方面に詳しい人は故障が当たり前だというものの、素人は納得しないに違いない。このため危機管理が重要なのだが、現実的には、対策を定めている企業は少ない。
 こうした問題の先送りについては、危機管理だけではない。政治や経済など様々な分野で目に付く。山積みである。
 何が起こるか分からない現代なのに、この状況である。閉塞感を覚える。例えれば、それは花粉症の時期に鼻詰まりを起こしている状態である。即ち、これを「鼻詰まり社会」という。根本から叩かない限り、特効薬は存在しない。
(第百九十八段)
by akasakatei | 2004-03-01 15:44 | 社会心理 | Comments(0)
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