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世維詩遊務鉄歌(ついおくきこうこもりうた)

 事前に友人・知人らにこの旅について知らせていたにも拘らず、誰も見送りには来ない。佐貫の酒仙よりメールが届いただけである。
 それは、明日の目的地の天気は寒いらしく、健康を気遣ったものである。友の有り難味が身に染みる。
 メールの返信をしている間に、列車は定刻に東京のホームを離れる。金曜の夜の最終に近い列車は遅れることが多い。定刻とは珍しいと思っていたのだが、品川で山手線からの接続のため十分近く遅れる。
 この遅れについては、途中二駅で三十分ほどの停車があるので、名古屋には定刻で到着するだろうが、気分的には遅れているのは面白くない。定時運行について、鉄道会社はもっと力を入れて貰いたいものである。
 この問題については以前にも触れたが、結局のところ、利用者を無視している会社が多く、現在、それが表面上に出てきたのが例の中央線の高架化工事に伴う踏み切りのトラブルである。これに関して、地元の国分寺の師匠はどう考えているのであろうか。
 闇の中を列車は進む。時々踏み切りの音が聞こえる以外は、線路を走る音しか聞こえない。それを子守唄に何時の間にか眠りに落ちしまう。
(第百五十一段)
by akasakatei | 2003-10-23 14:41 | 余暇 | Comments(0)
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