有楽町で映画を観た後、八重洲のよく行く鮨屋で、昼酒を楽しむ。二合ほどで止めておく。というのも、この後、映画をもう一本観ようと考えているためだ。
銀座の三原橋へ向かう。
この下に映画館がある。近々、この橋の下にある全ての店がなくなるという。
ここへは、以前に来たことがある。
今回、観るのは『私の奴隷になりなさい』である。ここは、先ほどとは異なり、来ているのは、中年の男性以上ばかりだ。中には、スーツにネクタイ姿の者もいる。どう見ても、勤務中だろう。また、杖を突いた爺さんもいる。
何に興味を持ったのか。
この作品には原作がある。その存在は知っていたものの、読んだことはない。
描かれるのは、SMの世界だ。これに関し、お互いの信頼関係がないと成立しないと言われている。
そこら辺を頭に入れて置かないと、理解出来ずに、話しだけが先に進んで行くと思われる。
尚、主役を演じる女優がチラシと比べ、印象がかなり異なる。
(第三千三百五十九段)