文楽が終わると、二十時半近い。
駅近くのコンビニに入る。
レジに乳母車で買い物に来ている夫婦がいる。夫婦の格好を見る限り、この近辺に住んでいるようだ。
かなりの数を買い、後ろに並んだ男性が、品を置いて店を出て行くほどだ。
ここで、思うのは、このような時間に赤ん坊を連れての買い物はどうか。
夫婦のどちらかが留守番をしていれば良いのではないか。
更にいえば、永田町付近に住んでいるくらいだから、富裕層に違いない。この夫婦、特に、妻は夫の稼ぎが目当てだったのでは、とつい疑う。妻は綺麗に見えるよう磨きを掛けている感じだ。
また、コンビニにおいて、待つことの出来る時間はどのくらいかとも考える。
まず、二分は待てない。
一分でも難しそうだ。
やはり、この種の遣り取りがない店では、「お待たせしました。」と言われても、形だけのため、待つことが出来ないのだろう。
(第三千二百九十九段)