国領の世捨て人邸へ寄った際、細君より、近くの団地で夏祭りがあるので、一緒にどうかという。出店もあるという。
行ってみると、団地の祭り故、中学生以下の子供が目立ち、そこそこ人が出ている。丁度、この日は隅田川の花火大会である。
高校生以上だと、電車に乗って、有名な場所へ行くに違いない。
それにしても、子供を見ていると、キラキラとカラフルに光るものを身体に付けている。
何かと思う。
更にいえば、子供は走り回るものだから、その色を追っていると、疲れを感じる。
流石に、中学生はその種のものは身に付けていないものの、それでも、仲間同士で鬼ごっこをしている。動きに関しては、エネルギーが大きく、ぶつかった時のことを考える。
何れにしろ、後先を考えない世代なため、周囲の迷惑にならぬよう、保護者は常に言っておくべきだ。
尤も、今の親は、親になってはいけない者が親になっており、期待は薄いが。
そうした矢先、乳母車がぶつかる。
込んだ場所では、母親に気を付けるよう注意する。
滞在したのは三十分弱だったが、かなり疲れを覚える。
(第三千二百五十六段)