国領の世捨て人のその後に関し、夜勤の傍ら、再就職活動をしていると聞く。
面接の際、夜勤は背広でなくても良いらしく、出勤途中で、仕事に間に合うように、背広から着替えるという。着替える場所は銭湯を利用するとのことだ。
とはいえ、荷物が目立つため、家族の協力は不可欠らしい。面接後、連絡を取り合い、荷物の受け渡しをしているみたいだ。
その世捨て人だが、先日の面接では、先方より、夜勤はどうかと言われたようで、そこから抜け出そうとしているのに、何ということだと言っていた。
今の時代、それほど、夜勤は人手不足なのか。
ところで、世捨て人は、周囲より、手足が痺れるなら、医者へ行くように言われ、診察を受けたところ、今の段階では心配はないということであった。
何でも、全体的な痺れではなく、決まった箇所が痛むため、血行障害的なもので、マッサージを自らするように、医者からアドバイスされた様子だ。
(第三千二百四十五段)