昼時の郊外電車に乗ったところ、隣りに座った女子大生が、手にした菓子箱よりエクレアを取り出し、食べ始める。
前に座った二十代半ばくらいの女性は、鞄からお握りを出し、口に運び始める。
ここは公共の場のはずだ。
電車に乗っていると、自らの常識がおかしくなったのかと思う場面に遭遇することが、このところ続く。
別の日、中学一年くらいの着飾った女子数名が前に座った。
そのうちのひとりが、鞄から市販されている胃薬の錠剤の瓶を出す。
十年以上前、栄養ドリンクを飲む中学受験する小学生にも驚かされた。それに似たものがある。
後日、駅構内を歩いていると、連休のためか、小さい子供を連れた夫婦が多い。
乳幼児は、周囲を気にせず、歩く。突然、前方に出て来られると、ぶつかりそうになり危険だ。親ももっと注意をすべきだ。
先に触れた映画館では、子供が目立ち、それだけで疲れを覚えた。
(第三千百八十七段)