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国棄民(みすてられたひとびと)

今年の重大ニュースのひとつは、東日本大震災と福島の原発事故だろう。これについて敗戦以来の国家危機とはいうものの、人々の考えが変わったとは思えない。西日本では、それほど影響を受けなかったこともあり、そうした傾向が、より強いようだ。
従来の前提としたものが崩れたわけだから、本来なら、政策を見直すべきなのだが、どういう理由か、国や財界は、今までと同様の復興を目指し、そのために税金を上げようとしている。
現状でさえ生活に困っている人が多いのに、更に、路頭に迷わせる人を増やすだけだ。正に、棄民である。
想像力が働かないのだろう。
特に、財界人の視点は曇っており、未だ、新自由主義によるグローバル経済と騒いでいる。
企業が利益を上げても、労働者の生活が良くなるわけではない。大資本の参入により地域の個人店は壊滅状態に近く、荒廃している現状を見れば明らかはずだ。
グローバルでなく、行なわなければならないのは、かつてのようなひとつの町で、全てが完結することではないのか。昭和の初めくらいまでは、町の外に出たことがない人も結構いた。それでも、幸福な人は沢山いた。
(第三千四十四段)
by akasakatei | 2011-12-31 22:07 | 政治 | Comments(0)
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