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芸術祭花形歌舞伎昼(げいじゅつさいしばいひる)

 十月八日、新橋演舞場の芸術祭十月花形歌舞伎昼の部へ行く。
 演目は、『源平布引滝(義賢最期)』、『銘作左小刀(京人形)』、『江戸ッ子繁盛記(御存知一心太助)』だ。
 これらのうち、観たことがないのは、『江戸ッ子繁盛記(御存知一心太助)』で、獅童丈が演じる。
 現代にも通じる義理人情が伝わって来る。敵役は愛之助丈だ。天下のご意見番役は猿弥丈である。その拵えは、経団連の会長を思わせる。経団連の会長は財界の総理と言われ、効率ばかりを言うものの、それとは正反対の考えの持ち主となっている。
 また、この作品には、先日、発表された次の猿之助である亀治郎丈も女形として出ている。
 他にも澤瀉屋一門が出演しており、その心境を知りたくなる。
 『源平布引滝(義賢最期)』は愛之助丈で、戸板倒しや仏倒しの時には、場内の時間が止まったように、静かになる。それだけを観ても価値がある。
 『銘作左小刀(京人形)』は、市川右近丈である。
 この日の場内は、近くに座った老婆が、上演中に、鞄を開けており、鞄に猫のように鈴を付けているために煩い。
(第二千九百九十六段)
by akasakatei | 2011-11-13 19:12 | 文芸 | Comments(0)
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