プログラムを見ていても、どういうものか分からない。
入門書によれば、演奏中にプログラムを捲ることもあまり良いようではなく、この際、鞄、コートと一緒にクロークに預けてしまい、自らの感性を信じることにする。
ブザーが鳴り、いよいよ始まる。
まず、団員が現れ、最後に、西本氏が登場する。かなりの拍手だ。
正直、指揮者の役割について、入門書を見るまでは、ほとんど知らず、意外に大変だということを知った。
西本氏は、身体を大きく動かし、指揮をする。手の動きを見ていても、それが団員に対し、どのような意味を持ち、団員が、それで何が分かるのかが分からない。
学校の授業も、こうした意味を教えるべきではないか。
一曲目が終わる。ここでの拍手に関しても、入門書では注意があった。余韻を楽しむようにとあった。
実際に、そのタイミングを見ていると、余韻を楽しまずに拍手している人が多いようだ。
どういうことか。
(第二千六百六十七段)