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菊裏噺(そのけつみゃく)

 最近、皇族の会見が様々な憶測を呼んでいる。先日の皇太子への苦言もそうである。
 その中で、「会見前に天皇への説明をすべき」とあった。今回、事前に相談をしたのか否か興味深いところである。もし、相談していたとすれば、皇太子の発言に関し、事後に説明があり、天皇、皇后は納得したとされているものの、心の中ではわだかまりがあったということになる。
 こうなると、故郷の学級委員による東京スポーツ的情報も信憑性を帯びてくる。
 一連の報道を見ていると、かつての若・貴兄弟を思い出す。
 庶民はこの種のものに対し、昔から敏感である。江戸ならば、すぐに芝居に採り入れられているに違いない。
 今日では歌舞伎も芸術化したためか、社会風刺をした新作が少ないのは寂しい。この裏には、昔と異なり一座付きの作者がいないこともあるけれど、元々の歌舞伎はこのようなものではなかったはずである。そういう点では、落語は現在も積極的に風刺を入れ、庶民の憂さを晴らしてくれる。どういう高座が聞けるか楽しみである。
(第四百七十三段)
by akasakatei | 2004-12-16 20:50 | 社会心理 | Comments(0)
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