最近、皇族の会見が様々な憶測を呼んでいる。先日の皇太子への苦言もそうである。
その中で、「会見前に天皇への説明をすべき」とあった。今回、事前に相談をしたのか否か興味深いところである。もし、相談していたとすれば、皇太子の発言に関し、事後に説明があり、天皇、皇后は納得したとされているものの、心の中ではわだかまりがあったということになる。
こうなると、故郷の学級委員による東京スポーツ的情報も信憑性を帯びてくる。
一連の報道を見ていると、かつての若・貴兄弟を思い出す。
庶民はこの種のものに対し、昔から敏感である。江戸ならば、すぐに芝居に採り入れられているに違いない。
今日では歌舞伎も芸術化したためか、社会風刺をした新作が少ないのは寂しい。この裏には、昔と異なり一座付きの作者がいないこともあるけれど、元々の歌舞伎はこのようなものではなかったはずである。そういう点では、落語は現在も積極的に風刺を入れ、庶民の憂さを晴らしてくれる。どういう高座が聞けるか楽しみである。
(第四百七十三段)