法事へ行く。
寺は舞岡にある。自宅からだと、二時間弱は掛かる。
その際、和尚も人間だから悩みがあると話す。この場合、どのように受け取るか。
和尚も悩むから、我々が悩んでも当然とするか。それとも、和尚が悩むとは怪しからんとするか。
この悩みに関し、どのようなものか、かなり気になる。夜も寝られなくなりそうである。
法事が終わると昼過ぎで、湘南台で昼食を済ませようと降りたところ、郊外ということもあり、これという店がない。
三本の鉄道が走っているものの、やはり最近開けた郊外で、不便なこと、この上ない。
結局、表のボードにランチ表示があった喫茶店に入る。
三種類のランチがあり、甲を注文すると売り切れで、乙だと、三十分は掛かるという。勧めて来たのはスパゲティの類いである。
仕方なく、ホットドッグにする。ここら辺には、店が他にないから、食べに来るのだろう。
それにしても、売り切れたら、ボードからすぐに外すべきだろう。つい他の物を食べさせるために、客を釣る広告かと疑ってしまう。商売の姿勢が問われる。
(第二千五百四十六段)