いよいよ運河を進み、スカイツリーまで行く。
乗船は越中島である。
ルートとしては、隅田川より小名木川へ入り、そこから、横十間川、北十間川へと向かう。
水上より、スカイツリーが見えるのは十間橋付近である。
今回、乗る船は、それほど大きくない。参加者は、三十名ほどで、多くは、ふたり連れである。ひとりでの参加は、ふたりいる。
屋根のない船に乗り組み、スタッフの話しを聞く。
個人的には、北十間川に入ったことがないために、興味を持ち、今回、参加することにした。
多くは、スカイツリーのようだけれど、それについては、どうでも良かった。
扇橋閘門を抜け、横十間川に来ると、レガッタを練習する中学生らがいる。また、釣り人も目立つ。手を振る人が多いので、こちらからも振り返す。
この辺り、船はゆっくりと行く。故に、時間が往復で、二時間掛かる。夏の日差しは厳しいが、川風が心地良い。
横十間川より、北十間川へ入る手前で、スタッフが目を閉じるように言う。
スタッフの声で目を開けると、スカイツリーが目の前にある。妙に、感動する。
ここは、十間橋である。橋の上からは、写真を撮る人もおり、警官が出動する騒ぎとなっている。
ここから先へ、抜けられないのが残念である。
(第二千五百十三段)