先日、鉄道博物館を訪れた際、カレーを食する機会があった。味付けは、やや甘口である。ここの食堂は、食堂車の味を再現しているという。
その昔、食堂車があった時に、カレーを食べたことがある。
甘口だった記憶はない。
子供向け施設だからか。
察するに、子供向け施設で飲食した場合、ほとんどは子供を意識した味なのだろう。
思うに、子供だった頃、外で甘口のカレーを食べた記憶はない。
野球場、蕎麦屋など、どこでも大人の味だった。水を何杯も飲みながら食べた。
このように考えると、今の傾向は良いことなのか。
最近の子供にとって、外食とはファーストフードを指すらしい。
大人の味やそうした店を知らないまま成長するのは問題ではないか。
このように考えると、鰻、鮨、天婦羅などの和食店は、減っていく可能性もあり得る。
由々しき問題に違いない。
店側も、子供は騒ぐので、断っているという。これは他の客を気遣ってのことと思われる。
これは、親が注意しないからで、社会を教える機会を喪失させている。
店が断るから行けないのではなく、店の雰囲気を壊す子供を親が注意出来ないので、行けないことを認識する必要がある。
(第二千五百一段)