伊勢崎へ行ったものの、昼食の暇もなく、東京へ戻る。
夕方、秋葉原で佐貫の酒仙と会う。
この日は、男の娘による店へ行く。
営業日は限られており、それも、夜中の十一時からでないと始まらない日が多いけれど、特定の曜日のみ、使い易い時間から開く。
男の娘といった場合、様々なことを頭に浮かべるに違いない。
まず、浮かぶのが、おかまバーやゲイバー的なイメージかもしれない。
それらと混同する人が多いものの、以前に触れた通り、おかま、ゲイ、それにホモやニューハーフの定義は各々異なる。
ならば、男の娘も違って当然だろう。
これらの違いは、外見の他に、心理的なものも含める。
一般的に、男の娘の場合、どちらかというと、演じている部分が強いともいえる。
最近、この方面の本が盛んに出版されている。
ところで、店の雰囲気は、基本的にスタッフは話し好きである。アニメの話題は、土地柄、豊富である。
とはいえ、訪れる客に関していえば、アニメ好きはそれほどいない感じである。どちらかといえば、別の意味でアキバを楽しんでいる層か。
(第二千四百七十四段)