中には、年配の夫婦連れもいる。
流石に、若者はほとんどいない。見たところ、三十代が下か。
それでも、子供連れで来ている年配者もいる。子供とはいっても、幼稚園に入園する前くらいの子供である。祖父と孫だろう。
将来、どういった大人になるのかと思う。
スタート展示が始まる。
コースの取り方の駆け引きがあり、これが水上の格闘技と言われる所以かと頷く。
発売が開始される。締め切られると、いよいよレースが始まる。周囲の興奮が伝わって来る。
先ほどのコースの取り方で、かなり勝敗が決まっている感さえする。
それでも、スタート展示では見られなかったレース中の駆け引きなど、知らない世界があった。
ところで、次のレースまで、一度外に出て、競艇場周辺を歩く。再入場が可能となっている。
意外だけれど、それほど汚い店はない。この日の終りに、どういった光景が眺められるのか。
(第二千三百九十四段)