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師走新作歌舞伎(ねんまつしんさくかぶき)

歌舞伎座の十二月公演、昼の部千穐楽へ行く。
話題は、宮藤官九郎氏の新作『大江戸りびんぐでっど』である。
演じるのは、高麗屋、中村屋、成駒屋らである。
この作品に関し、「はけん」と劇中で使われていることもあり、昨今の社会を思い出させる。
このためか、新聞の投書欄でも意見が目立った。それは否定的であった。劇評でも同様のものがあった。
確かに、ぞんびを派遣にすることに対し、意見が出るのは当然かもしれない。何しろ、生きているのか、死んでいるのか分からない。ただ、観た印象だと、今ひとつ整理が出来ていない感もあある。結局は、生死が何かとなる。
とはいえ、作品中に落語の要素を入れたのは楽しめる。知っている人は、内心で笑うだろう。
尚、千穐楽故、カーテンコールでは宮藤氏が登場する。
他の演目は、中村屋、萬屋らの『操り三番叟』、成駒屋、松嶋屋らの『新版歌祭文(野崎村)』、中村屋、大和屋らの『身替座禅』である。
(第二千三百十五段)
by akasakatei | 2010-01-01 21:26 | 文芸 | Comments(0)
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