人気ブログランキング | 話題のタグを見る

京島三丁目(じこかんけつてきなまち)

 町を歩くと、昭和三十年代くらいの雰囲気が残っていること自体が不思議に感じられる。
 まず、手焼き煎餅、風呂屋が目に入る。
 暫く行くと、鳶もいる。町内で、鳶がいるのは珍しいだろう。
 どこかで、季節外れの風鈴が鳴る。
 そうした中、橘銀座という商店街に出る。
 歩くと、惣菜屋や菓子屋など、個人店が元気な様子である。楽しい雰囲気になる。
勿論、日曜だから、シャッターを閉めている店もある。
 スーパーを除き、町の商店で全てが事足りるのは、今や難しい。羨ましい。
 商店街が終わり、二車線の通りと交差する。
 そこを小さい子供が犬の散歩をさせている。幼稚園くらいか。
 この子は、驚いたことに、補助付き自転車に乗り、犬の縄をそれに結び付けている。
 保護者はいない。
 こうした小さい子が、今や、ひとりで町にいるのは貴重である。
(第二千二百四十六段)
by akasakatei | 2009-10-24 16:42 | 地域 | Comments(0)
<< 病院待合室非常識親(ひじょうし... 京島蕎麦屋(そばやなかせ) >>