話している間に、もうひとりの友人が到着する。
訊けば、「昼食は未だ。」という。
そこで、「学食で済まそう。」とのことになる。
この認識不足が、その後の行動に影響する。
大学に到着すると、バス停には、学生会館らしきものが建てられ、ロータリーを覆っている。これはなかった。
その後、本館のトイレを拝借し、構内を歩く。
夏休みのため、人影さえない。
在校中、夏休みでも図書館は開館していた記憶があるけれど、九月下旬まで休館となっている。レポートを学生はどうするのか。
こうした状態だから、当然、学食は休みである。
空腹を抱えた友人らと、在学した社会学部の建物を見てから、隣りの工学部へと行ってみる。そこへは、マムシも出る山道を通る。
社会学部と授業開始の時間が異なっており、学食が空いていたので、よく利用した。
驚いたことに、別の学部になっている。
そういえば、ここにいくつかの新しい学部が出来たことを思い出す。
(第二千百九十七段)