仕事場の入っている雑居ビルの前には交番がある。
数日前の昼時、仕事場へ来客があるので、ビルの外に出て、到着を待っていた。
すると、警官が近付いて来た。
それによると、飲酒運転のキャンペーン中という。
ビルの隣は、チェーンの居酒屋である。そこに幟を立て、数人の警官が通行人に対し、何やら説明している。
件の警官も説明し出したものの、完全なペーパードライバーにとってはあまり関係のない話しである。
最後に、ガムとティッシュをくれる。
漸く、説明が終わり、去ろうとすると、「人を待っていたのか。」と問われる。
これは一種の職務質問ともいえる。
周囲の目にはどう映ったか。
この調子で、誤認逮捕や冤罪を増やしているに違いない。
何しろ、目的のためなら手段を選ばない連中である。
国家の犬と言われても仕方はないだろう。
(第二千百六十九段)