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門前仲町食(もんぜんなかちょうそばや)

 十一時過ぎに、黒船橋乗船場に戻る。
 動力船は三分前に出てしまい、次は十三時という。
 そこで、昼食を食べることにする。
 医師より、「消化の良いものを。」ということなので、うどんにする。
 そこで一軒の個人で経営する蕎麦屋の店先に立つ。
 メニューを見ると、良い値段である。気軽に何度も足を運べる店ではないようである。
 それでも、他になく、ここにする。
 驚いたことに、入っても挨拶もなく、営業中なのか否かも不明である。
 それでも、すぐに注文を取りに来たから、営業中だったのだろう。
 天井近くにあるテレビでは、この日から始まった選抜高校野球が点けられている。
 うどんを運んで来たおかみさんは、経過が気になるらしく、視線をすぐにテレビへ移す。
 食べながら観ていると、打った瞬間にホームランと分かる当たりが出た。
(第二千三十六段)
by akasakatei | 2009-03-28 19:59 | 産業 | Comments(0)
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