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喝目的(ゆらぐよのなか)

先の続きである。
チラシによれば、厳しい座禅修行により、会社へ貢献する社員を育てようとするものらしい。現代では、会社に貢献しても、何時、捨てられるか分からない時代である。違和感を覚える。それに、一時だけの修行で、チラシにある強い精神力や忍耐力が養えるとも思えない。
これを研修会社と提携して行なう寺は、儲けだけが目的と捉えられても仕方がない。
更に、チラシは、過酷な作努、修行食が感謝の心を養うとも書いてある。
確かに、感謝は重要だけれども、どうも禅寺における本来の趣旨とチラシの書いてあることは違う気がする。
というのも、チラシでは、これまで恵まれていたことを痛感する、とあるものの、ならば、修行僧の立場とは何かとの疑問が生まれる。厳しさと修行は、必ずしも同等のものではないだろう。
このようなことは多く、よく見掛ける自衛隊での一般企業の体験入隊も同様な価値観と考える。
経営者の自己満足にならないことを望む。
(第千九百九十四段)
by akasakatei | 2009-02-14 13:43 | 社会心理 | Comments(0)
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