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申肉屋(これがじったい)

 決意を固めた国領の世捨て人より、肉屋における様々な話しを聞く。
 例えば、飲食店からの注文に関し、洋食を口にする人が増えたためか、覚え難い横文字の店が予想以上に多く、全く覚えられなかったとのことだ。
 これでは、味や店の場所は覚えても、手元に情報がないと、いざ、予約を入れようとしても、調べようがないのではないか。
 人名でも同様だろう。最近では、名前を聞いても、漢字が思っていたものと異なる人が目立つ。
 肉屋に話しを戻す。
取引先より地名の付いた牛肉の在庫を聞かれた場合でも、実際には、在庫がないと、どこの肉か分からないものを出す時もあるとのことだ。
 尤も、世捨て人は先輩社員より聞いた話しで、実際に、目にしたわけではないという。
 また、代表者より財務関係の話しも聞いたようで、決算は良かったとのことだ。月々における売上は上がっているらしいけれど、利益は悪いらしい。察するに、取引先の意向を尊重するため、社員の負担ばかりが大きく、それが今ひとつ効率に繋がらないのではないか。
 当然、還元されることもなく、儲かるのは経営者だけのようだ。
(第三千四百十段)
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by akasakatei | 2012-12-31 09:07 | 産業 | Comments(0)

布団睡眠幸(ふとんでねられぬじだい)

通勤電車内で立ったまま、年賀状を書く会社員を見掛ける。
書くとはいっても、宛名や写真などは印刷されている。所謂、ひと言を手書きするということである。
ひと言でも手書きがあれば、多少は暖かく感じられる。
それにしても、立ったまま書くことはないと思うのに、それほど暇がないのか。
暇といえば、国領の世捨て人と会った際、言っていたのは布団で寝ることが出来る幸福だ。
今の世捨て人には、それすら難しく、かなりの憧れとなっている様子だ。
多くの人は笑うかもしれないけれど、この寒空、仕事がなく、外で過ごしている諸先輩も多い。
雇用が悪いためだが、新政権により、更に悪化する恐れが強い。これは以前に触れた。
新政権の言うところのデフレ対策により根拠もなく企業の賃上げに期待し、更に消費税も増やそうとしている。これだけで、庶民の生活が破綻することは見えている。
(第三千四百九段)
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by akasakatei | 2012-12-30 16:42 | 社会心理 | Comments(0)

新政権問題(しんせいけんへのきたいはきんもつ)

新政権が誕生する。
景気に関し、多くの人が期待するものの、以前に触れた通り、難しいだろう。
また、デフレ対策を掲げているようだが、実際、庶民の生活を考えているのか。
元々、新自由主義的思考なため、富裕層中心の政策であり、庶民については眼中にないだろう。
それを期待しては裏切られるだけだ。むしろ、悪化すると考えるべきだ。
今以上に賃金が増える見込みはなく、更に、破綻させるだけだ。
経団連の見解を見れば、すぐに分かることだ。
視点の弱さには呆れるばかりだ。
 これも政治家が世襲化され、苦労を知らない者ばかりのためだ。
 何れにしろ、それが実施され、町に生活破綻者が溢れた場合、どうなるか。
生活保護も削ろうとされている。
正に、恐ろしい時代がそこまで来ている。
(第三千四百八段)
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by akasakatei | 2012-12-29 16:41 | 政治 | Comments(0)

仕事基本点(しごといぜん)

基本的に良い仕事とは、誰が見ても分かるものだ。
いくら間違いがなくても、他人が分からなくては、意味がない。
そうした点、国領の世捨て人が働く肉屋の事務所は、話しを聞いた範囲だと、何が何だか分からない感じだ。
第一、書類に関し、普通は分かり易いように、ファイルに綴じるものだが、そこはクリップという。また、仕舞う棚もなく、机に重ね置くだけらしい。
このため、書類があちこちに行き易く、余程、慣れた者でないと、どこに何があるか分からないほどとのことだ。
売り上げ管理についても、いくつかのソフトを使うため、一元化されておらず、手間が掛かるみたいだ。
更に、現金払いの業者は、そうした管理もされていない様子だ。付け加えれば、業者により、肉の値段は違い、その管理も書類上で行なっているため、伝票を書く時に、いちいち書類で確認すると話す。ただ、業者の数も多く、書類のどこに探している業者があるかを確認するだけで、時間を食うようだ。
今時、こうした会社があることに驚く。
(第三千四百七段)
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by akasakatei | 2012-12-28 16:40 | 産業 | Comments(0)

過去映画味(みわすれたえいが)

年の暮れが近くなると、テレビで映画を流すことが多い。
そうした中、戦前の作品を観る。伊豆の天城街道を走るバスを舞台にしたものだ。
乗降客や街道を歩く人らをスケッチ風に捉えている。
観ていると、当時の往来が分かる。
天城でさえ、このような感じなのだから、江戸の東海道は更に激しかったに違いない。
また、故井上靖氏の自伝的作品に描かれた天城街道を思い浮かべる。
別の日、軽音楽部を描いたアニメ映画を観る。テレビシリーズは観ていたけれど、映画館には足を運ばなかった。内容としては、卒業旅行を中心に、卒業式までの友情を描く。
自らの高校三年時代を思い出す。
そういえば、先日、歌の『高校三年生』に纏わる番組を観た。歌に関し、かなりの人が、思い入れがあるらしい。
これまで、歌い出ししか知らなかった。
漸く、どのような歌かを知る。
(第三千四百六段)
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by akasakatei | 2012-12-27 16:40 | 文芸 | Comments(0)

職場謎環境(これでしごとができるか)

国領の世捨て人は、夜勤の職場において、四人くらいからしか、名前を呼ばれたことがないという。
ほとんどバイト扱いと変わらない。
尤も、世捨て人自体も下手に業務へ首を突っ込むと仕事が増えることもあり、存在を消しているらしい。
訊くと、ややこしい職場のようで、何かあった場合、発見者の責任にされるとのことだ。
また、間違いがあると、すぐにミス内容と名前が張り出されると聞く。
確かに、ミスは良くないものの、重要なのはその後の処理だ。
それにしても、社員同士のコミュニケーションがあれば、こうしたことは行なわれないだろう。
犯人探しをすることで、互いに疑心暗鬼になるのではないか。
 何れにしても、精神的には良くない。
 床には埃やゴミ、壁に張られた紙は剥がれそうになっていると話す。
 こうした環境で良い仕事が出来るのか。
(第三千四百五段)
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by akasakatei | 2012-12-26 11:04 | 産業 | Comments(0)

世異夜(ばかさわぎのはて)

クリスマスイブの夜、あちこちでサンタクロースを見掛ける。
一般の家から出て来る二十代後半のサンタを見る。そして、コンビニへ入って行く。パーティ中で足りない物を買いに来たのか。些か、驚く。
また、交番にもいた。これは配達中のアルバイトか。配達先が分からないか、速度違反か。
何れにしろ、クリスマスが嫌いな者にとっては、不快な一夜だ。
翌早朝、国領の世捨て人より、連絡が来る。
渋谷付近で朝帰りの酔っぱらった多数の若者を目にし、腹立たしくなったようだ。
グループの連中は大声で話し、ひとりでいる者は騒音を出す耳栓をし、スマートフォンを眺めている。
更に、東横線においては、ゴルフへ向かうらしいふたりの大学生がおり、大荷物にも関わらず、周囲への気配りがなく、金持ちの世間知らずには困ったみたいだ。
尚、東横線でよく見る困ったことは、子供が座席に土足で上がっているのに、注意をしない着飾った母親が目に付くことと聞く。
(第三千四百四段)
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by akasakatei | 2012-12-25 11:04 | 社会心理 | Comments(0)

社畜化(いまはやりでいえば)

 国領の世捨て人の体力は、最早限界で、いよいよ決心した様子だ。
 以前より、体調を心配する世捨て人の細君はこれを喜んでいるに違いない。尤も、先が決まっていないため、世捨て人にとっては不安な日々になる可能性もある。
 我が国の夜勤者がどれくらいいるかは分からない。ただ、サービスの名の下に、実際には、儲けを企む企業により、多くの人が社畜化されているに違いない。
 夜勤とはいえ、それほど手当も付かないのが現代の特徴である。健康を害するだけで、得なことは少ない。
 中には、それを意識しない人もいるかもしれない。端からすると、滑稽なだけだ。
 かなり前より、二十四時間社会というものの、果たして、人は夜中に起きて何をしているのか。
 グローバル化社会と見方をする人もいる。それにしては、世界都市東京という印象は薄い。
 要は、夜行性の人間が増えただけではないか。
 思うに、寿命と関係する睡眠を削って、行なうことがあるのか。不思議で仕方がない。
(第三千四百三段)
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by akasakatei | 2012-12-24 11:02 | 産業 | Comments(0)

世捨人容態(ともをみまう)

 国領の世捨て人に連絡をする。なかなか体調が戻らないという。
 病院などで熱を測ると三十六度台であり、「平熱ですね。」と言われるものの、普段は三十五度台ということもあり、慌てて説明するとのことだ。
 これまでは熱があっても、布団に入ることはなく、起き上がっていたのに、そうした気力もないようだ。
 実際、風邪でも芝居や寄席、映画、町歩きなど、事前に予定したことは行なっていたのに、今回はそうでもないと話す。
 ここのところ、一カ月に一回は風邪を引き、その度、医者へ行っているということだ。尚、これは細君への配慮と見た。
 それにしても、夜勤の影響か、かなり免疫力がなくなっている感じだ。
 そろそろ商売替えをするのではないか。
 世捨て人の実家や細君やその実家もそれを勧めているらしい。
 尤も、細君の実家の場合は世間体もあるみたいだが。
 何れにしろ、健康でなくては何も出来ない。
細君より、いつも同じことを繰り返すと聞く。
咳込みながら、「いつも苦労を掛けるね。」
「それは言わない約束よ。」
(第三千四百二段)
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by akasakatei | 2012-12-23 12:09 | 余暇 | Comments(0)

危機無頓着(ききをかんがえろ)

 世の中、危機管理に関し、どのくらいの企業が考えているか。
 失敗するな、と言っても、人は失敗する。
 それを責められるか。
 大切なのは、そうした際、どう対処するかだ。
 意外に、これを考えていない企業も多い。中小企業で目立つ。国領の世捨て人が働いている夜勤もそうしたひとつだ。
 運転手のひとりは、急かされていることもあり、当て逃げをし、免許停止となったという。
 こうした状態だから、ノロウイルスに罹った現場の人間が出勤して来るらしい。
 流石に、これにより何かあった場合、大変なことになるから、追い返されたようだ。
 先日、国領の世捨て人に会うと、年末の忙しさも加わって、心身共に、疲れ切っており、いつ自由人になってもおかしくなかった。
 尚、世捨て人の細君は、身体を心配し、早々に、退職して貰いたい様子である。
 尤も、次が決まっていないにも関わらず、暫くは休養し、体調を元に戻して欲しいとのことである。
(第三千四百一段)
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by akasakatei | 2012-12-22 08:05 | 産業 | Comments(0)