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異国雰囲気(おかしなあこがれ)

郊外にあるその焼鳥屋は、店の前で持ち帰りを売っている。前を通った際、けたたましい人工的な婆さんの笑い声が聞こえる。それに続き、店主の爺さんの笑い声だ。何かと思えば、持ち帰り品と並んで、魔法遣いの婆さんの人形が置かれ、その音だ。
察するに、ハロウィンか。このところ、我が国に異国の風習が浸透しつつあるものの、文化、歴史的には違和感を覚える。これはクリスマスも同様である。
翌早朝、神楽坂に用があり、例により、朝飯が食べられそうな店を探す。開いているのは、表通りのいくつかのファーストフードだけだ。流石に、入る気になれず、地元に根付く立ち食い蕎麦屋で変わり種の饂飩を頼む。この辺の路地の雰囲気は、未だに良いものがあるのに、ファーストフードが目立つのは残念だ。
ところで、神楽坂をフランス的だという人もいる。果たして、そうなのか。何回か神楽坂を訪れたけれど、異国へ行ったことがない者としては、神楽坂と認識するばかりだ。神楽坂がフランス的なのではなく、フランスが神楽坂的なのではないかとも思える。
何れにしろ、異国への憧れが強くない者にとり、現代社会は、悪いところばかりを取り入れ、年々、住み難くなるばかりだ。
(第三千三百四十九段)
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by akasakatei | 2012-10-31 08:23 | 地域 | Comments(0)

朝帰娘(あさがえりのおんなとは)

夜勤をしている国領の世捨て人は、通勤に渋谷を経由することもあり、朝帰りの若い女性をよく目にするという。
そうした中、かなり疲れ切った顔の派手な身形の女性を道で見掛けたとのことだ。見たところ、仕事帰り風だったようだ。
髪は解れ、顔を見ると、男顔なものの、かなり小柄だったらしい。ただ、頭には目立つ飾りを着けている。
 男と考えなかったのは、仮に、商売をしているなら、少なくとも、外見には気を付けるためだ。
 実際、その種の人は、小まめに鏡を覗く。
 それにしても、飲み疲れた若い女性を朝から眺めると、見ている方が疲れを覚えるのは不思議だ。
 昼間では、まず見ることの出来ないほどの濃い化粧が崩れ、それだけで、化け物のようで見苦しい。
 こうした女性を良いとする男性もいるのだから、世の中、分からないものだ。
 尤も、そうした男性もどこかしら、世間とずれがあり、見ていると、どこの国の人間かと思う。
(第三千三百四十八段)
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by akasakatei | 2012-10-30 08:37 | 社会心理 | Comments(0)

日常景電力不足(きづかぬこくみんは)

この世には、様々な性格の人がいるものの、新人には元気をイメージするなど、ある意味、固定化されたキャラを求められるのは何故か。
組織の話しである。
ひとつの組織に色々な人がいてこそ、危機時に対処出来るのに、実際には、組織に合うか、合わないかで決められている気がする。
勢いのある時には武器かもしれない。現代社会では、逆にマイナスではないか。
また、国家を組織として捉え、その構成員である国民の同質化でいえば、原発事故による電力不足関係で、稼働している原発は少ないのに、電車は普通に走り、深夜まで、営業している飲食店がいくつもある。日常光景より、これを指摘する者がいない。
これは明らかに電力が足りている証拠ではないか。それを疑問にしないのは不自然だ。
 政府が電力不足と言っていることが、間違っているのは明白だ。
 本当に足りないのなら、夜間営業や電気仕掛けのものが規制されるはずだ。
(第三千三百四十七段)
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by akasakatei | 2012-10-29 08:35 | 政治 | Comments(0)

本情報格差(ほんやのさ)

読書の秋というのに、国領の世捨て人の顔が冴えない。というのも、夜勤になって以降、都内の大型書店より足が遠退き、郊外の小さい本屋にしか行っていないためだ。
このため、新刊情報がなく、後に知ることも度々という。
本好きの世捨て人にとっては、健康で文化的な生活とは程遠い要因のひとつとなっている。
現代では、ネットでも注文出来るものの、本を探す楽しみでいえば、手に取ることが出来ず、面白味がない。
また、この影響で、町の本屋もなくなり、余計に悪循環となっている。
ネットにより、本当に便利になったかは疑問で、疑問に思わない人は本を情報としか考えていない人ではないか。
秋の夜長、特に、古に書かれた物に接すると、より味わい深く感じられるのは不思議だ。
 本当の意味における読書を楽しむ者が、年々、減っているのは寂しい限りである。
 この楽しみ、一度、覚えるとなかなか抜けられるものではない。
(第三千三百四十六段)
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by akasakatei | 2012-10-28 08:33 | 文芸 | Comments(0)

映画特急雷鳥号(たびのおくりものだいにだん)

映画『旅の贈りもの 明日へ』を新宿武蔵野館へ観に行く。この日は、初日で舞台挨拶がある。それにも関わらず、一般料金、それも自由席である。
ネットによれば、九時十五分より整理券を配布するとなっている。八時頃に行くと、十番目だ。並んでいるのは年配女性ばかりだ。
時間になっても一向に開く気配がなく、ひとりの女性が、ネットの情報を印刷したものを片手にスタッフに確認すると、九時四十五分からだという。だが、聞いていると、劇場側がネットの更新を忘れたとしか思えない。
間もなく、車掌の格好をしたスタッフが現れる。鉄道をテーマにしているのだから、時間には正確であって欲しい。
尚、今回観た理由は旅と鉄道がテーマで、前作も観たためだ。前作よりも良い感じに仕上がっている。福井が舞台だ。
特急「雷鳥」が登場し、489系が懐かしい。また、地方私鉄も思った以上に出て来る。
舞台挨拶は、前より二列目だったため、出演者がよく分かり、丁度、目の前に、主人公の娘役の女優が立つ。
(第三千三百四十五段)
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by akasakatei | 2012-10-27 16:04 | 文芸 | Comments(0)

駅内女醜態(こうきょうのばのしゅうたい)

駅構内でのことだ。
朝、ラッシュ時に発車間際の列車に乗ろうとし、乳母車を高速で押している母親がいた。危険この上なく、また、迷惑だ。
別の日の朝、ひとりでホームにおいて、ダンスの練習をしている私立へ通う女子中学生がいた。恥ずかしそうにしていた。この年代の女性がひとりでこうした行動をするのは珍しい。
更に、別の日、ホームの端で朝から激しく逢瀬を楽しんでいる高校生のカップルがいた。時と場所を弁えないのかと思う。
本人らは、柱の陰にいるつもりだが、電車からだと、丸見えである。
ある別の日、スカートの裾をパンストに挟んで歩いている二十歳前後の女性がいた。今流行のファッションに身を包み、大きなサングラスを掛けている。
ベンチに座ろうとして、それまでの自分に気付き、急いで直していた。表情はサングラスのために、分からない。
車内に入ると、熟睡をしている二十代半ばくらいの女性がいた。スカートなのに、大股を開き、自らの醜態を晒していた。
(第三千三百四十四段)
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by akasakatei | 2012-10-26 16:03 | 社会心理 | Comments(0)

違和感世界(みずがあう)

ついこの間と思ったことが、一年以上前だったりする。
国領の世捨て人の結婚も同様だ。世捨て人によれば、色々有り過ぎたとのことだ。
まずは予期せぬ再就職だ。
夜勤をしているものの、細君の実家では良い顔をしないらしい。親戚の集まりでは、前職で通すように細君を通じ、言われているみたいだ。
こうなると、世捨て人も、自然とその種の集まりには足を向けなくなったという。
この場合、義父母の発言は、見栄から来ているのか。それとも、別のことか。
何れにしろ、疎まれている節がある。
元々、他人だから、不思議ではない。
最近の世捨て人は、頻繁に実家へ出向き、弟と話すことが多いと聞く。話題は、夜勤先での人間模様で、あまりの漫画的な世界に笑っている様子だ。
 水が合わない世界より、早く抜け出した方が世捨て人には良いに違いないものの、現実は厳しい。
(第三千三百四十三段)
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by akasakatei | 2012-10-25 15:22 | 家族 | Comments(0)

微熱頭(びねつでかんがえる)

 起きると、喉が痛く、咳が出る。風邪気味である。
 掛かり付けの医師に行くと、熱を測ると微熱である。最近、喉の風邪が多いとのことだ。
 このような状態の時、人は何を考えるか。
 日頃、行なっていることに関し、疑問を持つ。本当に、これで良いのか。
 医師の診立てによれば、菌により、腹にも影響が出るとのことだ。
 薬局に寄り、処方箋を渡す。
 最近の薬局は、その場で薬が飲めるように、水が準備されているところが多い。
 早速、一回分を飲む。  
 錠剤を処方されたけれど、出す際、つい弾いてしまい、床に落ちる。
 薬剤師が気付き、新しいものを出して来る。
 良い年の大人が、何とも、罰の悪い瞬間である。
 こうした時、人はどう対応するか。
 熱があることもあり、頭が上手く回らない。
(第三千三百四十二段)
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by akasakatei | 2012-10-24 15:21 | 社会心理 | Comments(0)

甦在来作物(ざいらいさくもつをたべる)

十月二十三日、渋谷のユーロ―スペースで映画『よみがえりのレシピ』を観る。ドキュメンタリーだ。
在来作物に関するもので、効率を重視する現在流通している作物とは異なるものである。
 食べられるまで、手間暇が掛かり、ある意味、贅沢なものだ。
 登場するのは、大学教員、料理人、生産者、地域の子供らである。
 この中で、料理人の言う素材を活かした結果、従来とは異なる料理が登場し、生産者らを驚かせる。
 確かに、時代により変化をしていくのは大切で、こうした発想は必要だろう。
 だけれど、それにより、従来からあった食べ方が廃れてしまってもいけない。
 映画館の外に出ると、雨が降り出している。それもかなり強い。
 周辺には、連れ込み宿が軒を連ねる。一般的なホテルならロビーに逃げるところだが、ここでは雨宿りするわけにもいかない。
 昼時ということもあり、駅までのどこかに飲食店があれば入ろうと思うものの、結局、落ち着けそうな店はなく、駅まで行ってしまう。現代人の食を考えてしまう。
(第三千三百四十一段)
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by akasakatei | 2012-10-23 16:46 | 文芸 | Comments(0)

廃獲納商法(ひとのふこうをしょうばいとする)

酒が入った状態で、何かをしない方が良い。醒めた際、愕然とする。これは眠気が強い時も同様だ。
眠気といえば、夜勤続きの国領の世捨て人は、このところ、知らぬ間に、意識がなくなることがあるという。
時間的には、数分なのだが、夢を見ずに寝ている状態とのことだ。寝不足が絡むのは間違いない。
周囲は、別の仕事に就けば良いと考えているものの、採用までの道は遠いようだ。
こうなると、惰性で今の夜勤を続けても、何のために、働いているのか、疑問も生じるに違いない。
共働きである世捨て人の細君によれば、以前は、夕飯もプラス思考で作っていたけれど、最近は、何となく作っている状態と聞く。
また、火に油を注いでいるのが世捨て人を担当する再就職支援会社のようで、その発言には問題が目立つ。再就職出来ないのは自己努力不足と指摘し、これまでの経歴を否定するとのことだ。所詮、その種の会社は、他人の不幸で食べているところがあり、人の心が分からない故、新興宗教的な発想となる。これは結婚相談所も同様で、担当者は何とも楽に思える。
人の心が分からないで思い出したのが、大阪市長とメディアの騒動だ。出自についての報道を市長が怒っているようだ。いくら個人とは別と言っても、市長の人格形成に影響がなかったはずがない。性格は環境にも形成される。更にいえば、市長のネットでの批判はそれこそ、お里やその本質が知れるものだ。
閉塞的な世だと、カリスマ性のある人物を求め勝ちになる。特に、無知な人間ほどそうだ。
(第三千三百四十段)
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by akasakatei | 2012-10-22 16:44 | 社会心理 | Comments(0)