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済崩景(いつのまに)

以前、自動車教習所へ通っていた際、時々、利用した食堂の付近を通る。
教習所内でも軽食を食べることは出来たが、教習生が利用しているのを見たことがない。専ら、教官がコーヒーを飲んでいたくらいだ。
教習生は学生がほとんどだからか、コンビニの利用が目立った。社会人は近くの飲食店を利用していたようだ。
よく行っていた店は、値段が安く、量もあった。ただ、味は独特だった。十年振り以上に、前を通ると廃業したようだ。店内にはゴミ袋がいくつもある。時の流れを感じる。
時の流れといえば、知らぬ間に、乳母車を折り畳まずに、車内に乗る母親が多くなった。前から何度も触れているけれど、先日は、迷惑になっているのを自覚しているのか、という母親らがいた。
ドアが閉まろうとしている間際に乗り込もうとし、ホームを走って来た。車内へ乳母車に入れる時に、そこに載せていた物がホームに落ち、ドアが閉められず、発車が遅れる。
迷惑を考えないのかと思う。周囲を観察すると、日曜ということもあり、一車輌に五台ほど折り畳まない乳母車があった。
 それにしても、駅員や車掌も注意しないのはどうかと考える。
(第三千百三十五段)
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by akasakatei | 2012-03-31 21:43 | 社会心理 | Comments(0)

厄除事(きべんかよけ)

雛祭り、白酒と菱餅を口にする。初めてである。白酒は、江戸から飲まれているものにする。思ったよりも、甘さが強い。一方、菱餅は、意外なことになかなか見付からなかった。雛あられや菱形の容器に入った菓子はあるものの、何故か、和菓子屋を覗いても、ほとんどの店には置いていなかった。
菱餅にもその意味はあるのだが、現代人はそれを重視しないから、需要がないのか。合理化を唱える社会にとっては、無駄なのだろう。
合理化された社会にいると、遊びがないからか、生き難い。常に、競争に勝とうとする輩ばかりで、人の醜さに接する機会がいくらでもある。
例えば、企業の存続に関わった時、経営陣は従業員らに責任を押し付け、従業員も組織内で様々な行動をする。ひどい人間になると、上に密告する者、他人の手柄を奪う者さえ出て来る。
こうなると、いつ災いが降り懸かって来るか分からない。気分だけでも、逃れたくなる。
 それにしても、合理化を第一とし、全てを自己責任とする考えは、如何に、自分の考えを押し付け、そのために、論理を摩り替えるかという詭弁でしかない。
(第三千百三十四段)
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by akasakatei | 2012-03-30 21:42 | 社会心理 | Comments(0)

桃節句芝居(にじゅうよねんしばいはじめ)

雛祭り、新橋演舞場の夜の部を観る。
この日は珍しく三等席Bが取れた。とはいっても、下手側である。
演目は、『東山桜荘子(佐倉義民伝)』、『唐相撲』、『小さん金五郎』だ。
これらのうち、目当ては『小さん金五郎』である。
筋書きで役者を確認すると、松江丈や花形役者が目立つ。珍しい。
上演時間は一時間ほどの上方の芝居だ。高砂屋が演じるためか、そうした匂いは薄い。感じさせるとすれば、松嶋屋か。
また、『唐相撲』も観たことがない。これは元々狂言だったという。このため、比較的笑いの要素も強い。音羽屋、高島屋らが出演する。
高麗屋の『東山桜荘子(佐倉義民伝)』は以前に観た。権力へ立ち向かう人物が主役である。ただ、筋書きにおいて役者が語るには、家族愛とのことだ。今や、結婚や子供でさえ投資と考える新自由主義者が多い中、どのように捉えられるのか。
 それにしても、高麗屋はこの種の役となると、妙に良いように思える。
 この芝居だけが目的だったのか、幕間になった途端、急に周囲の席で帰り始めた人らがいる。
(第三千百三十三段)
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by akasakatei | 2012-03-29 23:01 | 文芸 | Comments(0)

社会学伝来(おんしのほん)

先日、学生時代の恩師の新著を読んだ。専門は異文化交流史で、主に幕末関係だ。
それが日本の社会学史についての内容で些か驚く。
幕末から現代までの社会学を追ったもので、そこには独創性がないとあった。
これには納得する。社会学を勉強していても、欧米のもので我が国を考えるから、無理が生じる。ここに壁を感じたから、江戸を調べ始めた。
この恩師には卒業式で「社会に出たら、人間関係に気を付けろ。」や「忘れるために、本を読め。」などを教わった。
実際、世の中に出て分かったのは、物事には全て裏があり、基本的に、人間は自分が可愛いということだ。
冷ややかな目で社会を眺めると、確かに、物事がどのように進むかが容易に分かる。残念なのは、それを阻止出来ないことだ。
というのも、そのような連中に限り、政治家や経営陣と結び付いているためだ。
先に触れた乱世で思い出すのが、新橋駅前にあるニュー新橋ビルか。焼け跡にあった闇市を整理し、このビルが出来た。様々な店が入っている。飲食店、占い、マッサージ、アダルトショップなどだが、目に付くのはマッサージだ。中国か韓国系の女性が競って呼び込みをしている。
前を通ると、「お兄さん、どう。」と言われる。
(第三千百三十二段)
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by akasakatei | 2012-03-28 23:00 | 社会心理 | Comments(0)

乱世国(ひのもとほうかい)

地元の駅まで行く途中、ふと後ろに自転車の気配を感じ、立ち止まったところ、女子大生らしいのがスマートフォンを見ながら、乗っていた。こちらが立ち止まったのが分かったのか、慌てて避けようとし、バランスを崩す。危険なことだ。
驚いたことに、体勢を直すと、前と同じように視線を落として行ってしまう。
東京駅の改札を抜け、新橋まで歩く。新聞の広告に出ていた菓子屋まで行くためだ。
高架下を行くと、目付きの悪い警官らが辺りを窺っている。周辺に重要な施設があったかと訝っていると、東電の看板が見える。税金を使い、護衛する必要があるのかと疑問を覚える。
我が国では、国あっての国民、会社あっての従業員と考える節があるけれど、間違いだ。国民が国を作り、従業員が会社を作っている。
そうした意味においては、再建会社において、経営陣が従業員の理解と協力というものの、実際には、それは退職を指し、よく分からないものとなっている。そうした仕打ちを受けた元従業員が退職後も支持すると思っているのか。
だから、東電の事故ついても、本来なら、被災地住民の棄民政策ではなく、政治家や東電経営陣が現地に行き、働かなくてはならない。
それが如何か。こういう時だけ、安全地帯に逃げ込んでいる。
最早、我が国は乱世で、救いようがないのかもしれない。
(第三千百三十一段)
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by akasakatei | 2012-03-27 22:58 | 産業 | Comments(0)

下衆輩(げすなかんがえ)

ラッシュ時、自動改札から出た四十代くらいの女性が改札内へ向かおうとした老人とぶつかる。老人が謝ったものの、女性は「てめえ、気を付けろ。」と罵る。ただ、見ていて、非があるのは女性の方だ。というのも、スマートフォンに視線を落としながら、歩いていたからだ。
最近、この種の勘違いする輩が目立つ。
公共の場の認識が薄い。
先日など、私立小学校に通う男児と父親が満員電車で、缶ジュース片手に、パンを食べていた。
これも個人の主張を自由と歪曲して捉える風潮があるからだ。
自由を勘違いしているのは、新自由主義者だが、この考えのどこが良いのか理解に苦しむ。
未だ、世の中では、こうした単細胞的な思考を指示する者がいる。
特に、財界で目立つ。ここで注意しなければならないのが、経営悪化を経営陣の責任としないで、従業員に押し付けることだ。心理を考えず、数字だけで判断する。
単細胞者らが行ないそうなことだ。それまでの経営を失敗した連中が代わらないで、業績が上向くとは思えない。
(第三千百三十段)
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by akasakatei | 2012-03-26 20:25 | 産業 | Comments(0)

大阪市留年制度(ぎむきょういくのいみ)

大阪市長が義務教育での留年を考えているという。これに関し、基礎学力がない者を進級させても、本人の不幸となるだけと捉えているらしい。
それも一理あるものの、音楽や美術、体育などの実技はどうするのかが見えて来ない。これらは、社会へ出ると、新自由主義者がいうところの無駄なもので、何の役にも立たず、利益を出し難いものだ。学科は平均以上でも、実技が赤点だった場合も留年させるのか。
その昔の小学校は留年があったと聞く。
ここで思い出すのが寺子屋だ。どの辺りまでの学力を必要とするかで、通っていた。時間で区切っていなかった。
こうなると、実学一辺倒にも思えるけれど、江戸における庶民の教養の高さには感心する。古典を常識として知っており、笑いにもなるほどというものが多い。
 現代人が当時の作品を読んでも、注釈がないと分からないくらいとなっている。
 自国の文化を理解出来ないとは嘆かわしいことである。
 文化といえるものがない現代人にとっては、どうでも良いことなのだろう。
(第三千百二十九段)
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by akasakatei | 2012-03-25 21:36 | 教育 | Comments(0)

企業社会的責任(せきにんほうき)

一般的に悩みがある場合、誰かに相談するものと考えるものの、最近では相談出来ない人も多いという。これは周囲に出来る人がいないためらしい。
人間関係が希薄となり、自殺者が増えているのも、こうしたことと無関係ではないようだ。
先日、ある人より話しを聞く。
何でも、会社で希望退職者を募り、その説明時、社長が従業員に対し、「家族と相談するのは構わないが、外の人間との相談はやらないように。判断は個人で。」という内容だったとのことだ。普通は、身近な誰かや弁護士などに相談するものではないか。
これは、同業他社に情報が漏れるのを恐れたために違いない。とはいっても、上場している企業なので、その事実は公表される。恐れているのは、その条件か。
また、この発表より募集期間までの日数は十日ほどで、簡単に結論が出ると思っているのか。
ある人によれば、言葉の端々に煽りがあり、マインドコントロールを感じさせ、理性のある人が聞くと、不快を覚える話しだったとのことだ。
 正直、企業の生き残りのため、安易に従業員を切り捨てるのは、企業の社会的責任の放棄だろう。それにより、社会にどのような影響があるのか考えているのか。
 更にいえば、経営トップの一部は、降格や減俸で残るみたいで、これで果たして上手くいくのか疑問である。
(第三千百二十八段)
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by akasakatei | 2012-03-24 22:03 | 産業 | Comments(1)

裏道風俗街(にっちゅうのふうぞくがい)

最近、風俗関係が集まる場所を日中よく歩く。
五反田では、白シャツ姿の如何にも従業員という三十代の男性に見送られ、風俗店より出て来た五十代後半の男性が早足で追い掛けて来た。何かと思い立ち止まれば、追い抜いて行き、周辺にある連れ込み宿へ姿を消す。気が急いていたのか。代わりに、そこより、黒のコートに身を包んだ三十代くらいの女性が現れ、携帯電話で話し始める。仕事が終わったことの報告か。
この付近は連れ込み宿がいくつかあり、探しているカップルもいる。
浅草六区では、三十代くらいの母親と小学生の男児、それに父親を見る。
母親が浅草ロック座を見て、「未だ、あるのね。」と言うと、子供が「ディスコ。」と訊く。母親は一瞬間があった後、「ストリップ。」と答える。父親は何も言わない。
裏道に入ると、ジャージ姿の爺さんが下水に向かい、ズボンを下ろしながら放尿し出す。
赤羽では、五反田とは異なり、かなり年配の風俗店の呼び込みが路上にいる。あちこちでネオンが点滅している。周辺には、早くから開いている立ち飲み屋も多く、そこで軽く飲み、店へ行くのだろう。四十代以上の肉体労働者風の姿が目立つ。
(第三千百二十七段)
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by akasakatei | 2012-03-23 23:00 | 余暇 | Comments(0)

赤羽廃線跡(どうかんゆかりのてら)

 二月二十六日、赤羽へ行く。学生時代の友人とである。国領の世捨て人の結婚式以降、彼らと顔見知りとなった佐貫の酒仙が前月に続き、同行する。尚、この日は、河辺の地主がウイルスの疑いで欠席し、代わりに、世捨て人の細君が出て来る。
 赤羽では、太田道灌の像があるという静勝寺にまず寄る。台地の上にあり、悪い雰囲気ではない。
 丁度、この日は像が見られる日となっている。境内には、何人かが来ている。
 ここは稲付城址となっている。
 そこを出た後、赤羽台団地を抜け、法善寺を目指す。法善寺の脇を貨物線が走っていたと昭和三十年代の地図にはあり、それを確認しに行く。
 赤羽台団地は、一時、前後最大の団地と呼ばれたという。その中を狸かアライグマか分からない、毛の抜けた動物が歩いている。
 法善寺の横を過ぎ、通りを越えると、緑道となった貨物線跡だ。暫く、歩く。
 駅前に戻り、中華料理屋に入り、紹興酒を片手に、鶏の足を食べる。
(第三千百二十六段)
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by akasakatei | 2012-03-22 22:04 | 余暇 | Comments(0)