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震災後芝居(じしんごのかいまく)

 三月十三日、新橋演舞場での歌舞伎へ行く。昼の部である。
 演目は、松緑丈の『恩讐の彼方に』、六世中村歌右衛門十年祭追善狂言『伽羅先代萩(足利家御殿、足利家床下)』、それに音羽屋の『曽我綉俠御所染(御所五郎蔵)』だ。
 十一日に地震があり、十二日は休みとなった。
 十三日はあるのか否か分からず、多少早目に劇場へ足を運ぶ。
 確認すると、行なわれるという。
 そこで、劇場前にある弁当屋で、昼飯を確保する。
 顔見知りの女将が、一昨日の模様を話してくれる。それによると、劇場は発生と同時に中止となったという。
 そうした観点でいえば、芝居が観られるのは有り難い。これは幸福なことだ、と改めて思う。
 やはり、この日の客席は空席が目立つ。それでも、午後に入ると、若干増えた感じだ。
『恩讐の彼方に』は初めて観る。これが目的であった。前半と後半では印象が異なる。新作歌舞伎らしい台詞劇となっている。
『伽羅先代萩(足利家御殿、足利家床下)』は成駒一門が揃う。
『曽我綉俠御所染(御所五郎蔵)』は黙阿弥物で台詞が心地良い。先日、週刊誌で騒がれた成駒屋も出る。
(第二千七百六十九段)
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by akasakatei | 2011-03-31 19:33 | 文芸 | Comments(0)

地震原発責任源(げんしりょくすいしんしゃのおそまつさ)

今回の地震において注目するのは、専門家の発言だ。
地震や津波、原発について、「想定外」とする人が何と多いことか。プロ野球におけるペナントレースの優勝を予想する野球評論家と変わらない。これなど当たった試しがない。
学説や理論に異論を唱えるものがいなかったのか。不思議だ。同じ考えの人間しかいないのか。
また、原発は絶対安心だという専門家もかなりいた。
「想定外」で済ませられる話しではない。絶対は、死以外にはない。
最近では、「想定外」といえば、全て許される傾向がある。これは可笑しい。認めれば、経済問題や国際問題など、有耶無耶になる。
原発でいえば、電力会社の責任だ。自己責任である。
更に、推進させた前政党の責任も問われなければならない。この裏には、消費を増やすことだけしか頭にない経済団体の圧力もあるのだろう。
勿論、政府にも責任はある。会見を見ても、何の説明も出来ない。
何れにしろ、エネルギー不足のためと説明するに違いないけれど、エネルギーを使い、消費を増やす必要はない。以前に触れた通り、江戸を見習うべきだ。
それにしても、欲しい情報が我々に届かないため、様々な情報が行き交う。
市原に住む会社の同僚より、製油所の火災に関し、雨に濡れないようにとのメールが来た。
報道を見る限り、この種の注意はない。
ただ、政府の情報も混乱しており、国民をパニックにさせないため、隠していることもあると思われる。
そこで、別件でメールを送る用があった数人に参考として、添付しておいた。後の判断は本人に任せる。
(第二千七百六十八段)
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by akasakatei | 2011-03-30 19:32 | 政治 | Comments(0)

東北地方太平洋沖地震列車内(ひがしにほんだいしんさいかえりのれっしゃ)

 先に、地震より一夜明け、JRで振替乗車券を貰ったことについて触れた。
それを持って、地下鉄丸ノ内線の改札に向かう。
 その際、駅員より「いらっしゃいませ。」と言われる。
 このように歓迎されたのは、初めてだ。
やって来た列車は、地震を感知する度、急停車する。こうなると、小田急に乗るため、このまま新宿へ向かうか、若しくは、千代田線の代々木上原へ行くべきかを迷う。
千代田線は、霞ヶ関と代々木上原で折り返し運転をしていた。
結局は、国会議事堂前で乗り換える。現在、千代田線のホームは改装しているので、シールド工法で造られた同駅は無骨な姿を晒している。
初老の駅員に、運転間隔や反対方面へ向かった列車がそのまま折り返すのかを確認する。
来た列車は小田急へ向かう人がほとんどだった。
代々木上原から乗った小田急は、かなり込んでいた。若者が目立つ。
(第二千七百六十七段)
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by akasakatei | 2011-03-29 17:58 | 余暇 | Comments(0)

東北地方太平洋沖地震朝(ひがしにほんだいしんさいあさ)

夜中に咳込み、よく眠れぬまま、JR中央線の始発である四時半ちょっと前を迎える。東京駅へ行くと、動くか否か分からない様子だ。振替乗車券を貰い、地下鉄で帰宅する。十五分毎の間隔だ。
 丸ノ内線から千代田線に国会議事堂前で乗り換える。
 ここでも、ヘルメット姿の会社員がいる。見習うべきかもしれない。
 通勤時間が一時間のところを一時間半で戻る。
 ところで、帰宅難民になって分かったことは、服用している薬は肌身離さず持っていなければならないということだ。風邪薬は手元にあったけれど、花粉症の薬は、朝晩なので、家に置いて来た。
 また、食糧に関し、どこも炊き出しをしないということだ。関東大震災ではあったらしいけれど、今は期待出来ない。
 ネットで首相の会見を見る。どうも他人事で、更に、支持率が下がるのではないかと思う。欲しい情報がなく、会社員を職場で待機させるにしても、食がなくては仕方がない。
 先にも書いたが、棚が空のコンビニが多く、果たして、二、三日、職場で待機出来るのか。
 今回、水や電気が通じていたため、職場にいられたものの、そうでなかったら、どうだったか。
(第二千七百六十六段)
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by akasakatei | 2011-03-28 10:40 | 政治 | Comments(0)

東北地方太平洋沖地震夜(ひがしにほんだいしんさいよる)

やがて、上司が戻る。客とは会わずに、すぐに本社へ帰るという。とは言っても、鉄道は動いていない。タクシーを探すらしい。
 風邪気味でなかったなら、こういう時こそ、町を歩いてみたい。それが出来ないのが残念だ。
 上司と入れ代りに、会う予定だった客が訪れる。
 訊けば、御徒町より八重洲まで徒歩とのことだ。
 上司が帰った旨を伝えたら、連絡を取れないかと言われ、携帯電話に掛けてみる。
規制が掛かっているのだろう。全く繋がらない。そこへ上司が戻る。電車も駄目、タクシーでも帰れない、そして電話も通じない、と悪びれた様子もなく話す。
 そのうちに、こちらが使っているのがPHSと分かり、これが普通に通じるから、上司の関係者ら五人ほどに連絡を入れてくれと頼まれる。無論、電話代は支払われない。
 打ち合わせが終り、上司はまた慌てて出て行き、客は残る。
 結局、この客は日付が変わる頃までいる。
客と近くのコンビニまで、二十二時頃、追加の食糧を買い出しに行く。コンビの棚には最早何もなく、二軒目のコンビニは店仕舞いしている。そこで、業務用の材料を売っている店まで行く。
 途中、牛丼屋やファーストフードがある。前者は閉まり、後者には長い行列が出来ていた。
 缶詰やハム、ビールなどを調達し、改めて町を観察すると、かなりの人が歩いており、中にはヘルメット姿の会社員もいる。
 日付が変わった頃、徐々に地下鉄が動き出す。それにしても、終日、運休を決めたJRは如何なものか。
(第二千七百六十五段)
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by akasakatei | 2011-03-27 10:38 | 政治 | Comments(0)

東北地方太平洋沖地震日本橋(ひがしにほんだいしんさいにほんばし)

 なかなか風邪が良くならない。多少強い薬を処方される。
 その薬が出された午後、東日本で大震災が起きた。震度五強を都内で体験する。
 丁度、事務所で、本社から上司が来客のために来ていた。
 上司は、机の下に隠れる。
十年近く前に、耐震工事をしたビルだったので、安心していたものの、あまり冷静なのもどうかと思い、形だけ机の下に入る。
揺れが更に大きくなった途端、真っ先に上司は表へ飛び出す。逆に、ガラスの破片が危ないと感じる。
 ひとりだけ先に逃げて行った格好だ。
 暫くし、表へ出ると、上司は見知らぬ会社のOLらと話しをしていた。
 何れにしろ、大きな地震のため、電車が動かぬことを考え、食糧をコンビニで買う。
 こうした場合、自宅へ帰らずに職場で待機するよう、以前より消防署から言われている。
 普段なら、歩こうと考える。幸か不幸か、寒い中、風邪気味で歩くのは辛い。今回は帰宅難民となる。
職場にはテレビがない。ネットで情報を探すしかない。
 パソコンの電源が落ちており、どうしたものかと思ったら、上司が隠れた机の下にあるコンセントのうち、パソコンだけが抜けていた。
(第二千七百六十四段)
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by akasakatei | 2011-03-26 10:38 | 政治 | Comments(0)

喉風邪(こえがでない)

喉風邪で声が出ない。
風邪になった理由を考える。いくつか考えられる。
まず、考えられるのが、家人が救急病院に運ばれた時だ。駆け付けた救急外来には、インフルエンザで脱水症状の男性も来ていた。
次は、仕事で風邪気味の人にも会っている。訊けば、その家族にもインフルエンザの人がいるという。
三番目としては、喉が痛くなる前夜、佐貫の酒仙より電話があった。もう布団に入っていたから、部屋の暖房は切っていた。十分ほど、話していたか。
何れにしろ、起きて、喉が痛かった当日の朝には掛かり付けの医者へ行き、薬を処方して貰った。診立てだと、風邪の初期だった。
ただ、その夕方、熱が出たのか、悪寒さえあり、帰りの電車では意識が遠くなった。
翌日からは、小康状態だったが、咳も出始めた。
これにより、夜も寝られなくなる。
薬がなくなり、また、医者へ行った。
この前日より声が出なくなった。
今度は、喉の奥にウイルスが入ったとのことだった。
それにしても、口は重い方だが、話せないとなると、かなり不便だと改めて思う。
(第二千七百六十三段)
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by akasakatei | 2011-03-25 20:59 | 余暇 | Comments(0)

介護職世界(ふくしのひんこん)

失業者が多い世の中、数年前、介護職の人手不足が注目された。人手不足なのは、待遇が悪いからだ。確かに、生産性がなく、年収が上がる要素はないけれど、誰にとっても最後は世話になるものだ。
にも関わらず、誰もが利用負担を嫌がる。見直す必要がある。利用者が相応に負担するべきだ。問題は、数字のみに踊らされる利用者に、それが通じるか。
例えば、日常でなくてはならない眼鏡の場合、以前と比べると、かなり単価が低くなっている。ただ、安物は安物で、材質や目への影響を考えると、買う気にはなれない、それでも人気があるのは、品に対し、見極める目を利用者が持っていないためだ。
介護にもこうしたことがいえるだろう。
値段だけで考えるのではなく、中を見なければならない。
今の状態だと、必要な時に、介護を受けられなくなる可能性もある。社会的ジレンマだ。目先ではなく、長期的視野が重要となる。
 ところで、介護職について、失業者の受け皿とするには、かなり無理がある。というのも、人を相手にするからで、その家族も含めると、計り知れない緊張を要する。向き不向きがある。更にいえば、相手にするのは高齢者で、ちょっとしたことでも怪我をする。そのような認識に乏しい者が関わっても、すぐに離職するだろう。
 以前にも、触れたけれど、人は物ではない。独善的なアメリカ流の代わりはいくらでもいるという発想をしている限り、いつまでも不幸なだけだ。
(第二千七百六十二段)
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by akasakatei | 2011-03-24 20:45 | 福祉 | Comments(0)

外見婆(なかみのないおとな)

 日曜の夕方、表参道のホームにいると、後ろに、結婚式かパーティの帰りかは分からないものの、かなり派手な格好の年配女性の三人組が並ぶ。手には、花束を抱いている。ひとりは金髪で、帽子を被っている。
 電車が到着した時、降りる人が続いているにも関わらず、強引に乗り込む。
 そして、空いた席に座っている。この列車は三つ先が終点で、時間では六分ほどだ。途中で下車するにしても、大した時間ではない。それでも座りたいのか。
 電車の乗降の仕方も知らないのかと考える一方、無神経さにも呆れる。
 このような女性が母親になっているとしたら、恐ろしいことだ。
 三人組は、終点で郊外電車に乗り換える。
 丁度、急行が入線して来る。この時間帯は、結構込んでいる。座ることは、まず無理だ。
 見ていると、網棚に花束を乗せている。ここでも呆れたことに、他人の鞄の上に、平気で乗せている。良い年をして、他人の立場に立てないのか。乗せられた人は、どう思うか。
 超高齢社会において、こうした老人ばかりだったら、それこそ、迷惑だ。
(第二千七百六十一段)
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by akasakatei | 2011-03-23 19:57 | 社会心理 | Comments(0)

悪二役芝居(あくのはな)

 三月六日、国立劇場へ『絵本合法衢』を観に行く。
 勤めるのは、松嶋屋だ。また、先日、芸能面を賑わせた若い松嶋屋も出る。
 この作品は南北物だ。江戸時代には結構上演されていたようだが、一時は途絶えていたという。戦後は忘れた頃に上演され、その度に台本が異なっていると聞く。
 これらを知ると、例により、未だ、洗練されていない作品だろうと考える。
 楽しみとしては、松嶋屋が、悪の二役、時代物と世話物を演じ分けることか。
 尚、上演時間、幕間時間などは丁度良い。
 客席は年配女性ばかりだ。
 後ろに座った女性グループは、上演中、絶えず、紙袋から何かを取り出しており煩かった。
 風邪だったのか、咳も頻繁で、幕間に見ると、マスクをしていなかった。
 ところで、芝居に関しては、高島屋の大詰における活躍が興味深かった。
(第二千七百六十段)
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by akasakatei | 2011-03-22 19:56 | 文芸 | Comments(0)