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医者診立考(めいいとは)

 本社から東京の事務所へ毎日のように、顔を見せていた創業者が急逝した。
 前日に電話でも話しており、妙な気分だ。今にも、顔を出しそうな感じさえする。
 亡くなる数日前、心臓が痛いということで、半日ほど、一緒に大学病院での検査に付いて行った。とはいっても、荷物運びである。
 そこの大学病院には、信頼出来る医者がいるようで、身体に何かあると、すぐに足を運んでいた。その際、必ず、万単位の羊羹を持って行った。
 タクシーで病院に向かう時、創業者は、ここのところ、微熱が続くと言っていた。医者の診立ては、風邪ということだった。
 ただ、なかなか治らないのはおかしい、とも言っており、心電図で検査もした。
 結果は、正常だったという。
 では、一体、何が起きていたのか。
 気になるのは、薬の処方箋を薬剤師に出すと、必ず、薬剤師が医者に確認していたことだ。この医者をどう評価すべきか。
 それにしても、社内にその死が告げられると、多くの社員が茫然とし、悪く言う者がなかった。
 本人は生前、「人は死ぬと仏になる。」と言っていたから、それも関係するのか。
(第二千六百七十九段)
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by akasakatei | 2010-12-31 21:00 | 福祉 | Comments(0)

新宿師走町(しんじゅくのしわす)

 新宿で映画が始まる前、時間があったので、昼食する店を探すついでに、町を歩く。
 遊歩道を横道に抜けると、ゴールデン街付近に出る。無断撮影禁止との張り紙があちこちにある。
 そのまま大通りに向かったところに、ファーストフード店があった。
 十一時前で、未だ、開いている店もなく、そこで済ますことにする。
 食べ始めようと思ったところ、横で大きな音がした。
 何かと思えば、派手な格好の二十前後の女性が椅子と一緒に倒れていた。近くの客が声を掛けても起き上がらず、店長が救急車を呼んだ。
 肌は土色だ。飲み過ぎか、それとも病気か。
 救急車が来たのは、十分以上過ぎてからで、都内では三分前後で到着するのが常識なのに、どうしたことか。
 映画後、喫茶店でひと休みし、夕飯を食べようと、ロシヤ料理店に入る。
 コース料理を頼み、飲み物は、まずロシヤのビールにする。
 ただ、この日は風が強く、寒い。トイレが近くなりそうで、次はウオッカにする。
 これは身体が暖まる。つい帰りの電車が暖かく、眠気に襲われる。
(第二千六百七十八段)
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by akasakatei | 2010-12-30 21:00 | 余暇 | Comments(0)

武士家計簿(ぶしのかけいぼ)

 新宿ピカデリーへ、映画『武士の家計簿』を観に行く。
 公開されてから二週間ほどが経過したものの、満席であった。来ている人は、中高年がほとんどだ。
 この作品については、原作を以前に読んでいる。原作は、小説ではなく、新書のノンフィクションである。
 正直、どのように映像化するのか、と思っていた。
 観た印象だと、ここまでよくドラマ化出来たというもので、特に、物語らしいそれもなく、時が流れる。
 そうした中、最後の場面における老いた主人公を背負う息子のシーンは心に残る。
 子供は大人がしてあげたことを忘れる、というのは、誰の中にもあるのではないか。
 更に、主人公が子供を叱った際に出来た傷について、思いを語るところも良かった。
 何れにしろ、庶民の生活が苦しくなっている現在、このような感覚で、家族がひとつになることの大切さを感じる。とはいえ、最近は、家族がない人も多く、問題はより深刻になっていることも確かだ。
(第二千六百七十七段)
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by akasakatei | 2010-12-29 20:39 | 文芸 | Comments(0)

地元縁(さんじゅうねんまえにしったこと)

毎月、一緒に都内を散策する学生時代の友人らが、先日、地元へ来た。ここ数ヶ月は、各々の自宅周辺を散策している。
地元へ来るのは構わないものの、案内する場所、また、土産物に困る。
調べなければと思っている間に、当日となる。
結局、和泉多摩川から喜多見へ向け、古墳や寺社、それに万葉歌碑などを巡り、土産は、地元の和菓子屋とする。
案内した場所は、ここ十年ほど訪れたことがない場所がほとんどで、景観が変わり、道に迷う。
訪れた場所の中で、万葉歌碑については、小学校時代から知っていた。というのも、国語の参考書の口絵に載っていたからだ。ただ、歌碑のある地名は読めず、父親に確認した。それで初めて、今、住む地元の地名に接した。
尚、これに伴い、実際に、次の休みには小田急に乗り、多摩川付近を散策した。歌碑に関しては、足を向けなかった。
それから三十年の時が流れ、真っ直ぐに行けば、二十分弱で歩ける距離を二時間ほど掛かって、喜多見駅前に出る。そこには、いつも行く店がある。杯を交わしている間、この縁を考える。
(第二千六百七十六段)
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by akasakatei | 2010-12-28 20:45 | 余暇 | Comments(0)

無神経車内(はいりょのないひとたち)

 日曜の朝、中央線の車内において、新宿で座席に座った途端、ファーストフードで買って来たコーヒーを飲み始めた三十代くらいの男性がいた。
 香りが漂う。
 普通、こうした状況では、一瞬、考えるものではないか。
 リュックを背負い、音楽を聴き、携帯電話を見ている。
 その近くには、着物の年配女性が立っている。
 疲れているのか、男性はすぐに目を瞑り始めた。
 ここで、気になるのが、手にしたコーヒーがどうなるかだろう。
 意外に寝ていると、手より力が抜ける。
 着物を汚す可能性もあるに違いない。
 何れにしろ、無神経な感じがする。
 また、別の日には、車内にて携帯電話で話す小学生の女児がいた。どのような躾をされてきたのか。
どこに行っても、他人への配慮が感じられないこの頃だが、その数日後、電車より降りた人に対し、外人が車内から英語で声を掛けていた。どうやら、忘れ物のようだった。尤も、その英語が分からなかったからか、掛けられた人はそのまま気付かなかった様子である。
(第二千六百七十五段)
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by akasakatei | 2010-12-27 13:14 | 社会心理 | Comments(1)

芝居現金戻(きっぷはらいもどし)

工夫といえば、終演後、数人で来ている年配者ほど迷惑なものはない。というのも、劇場出入口のすぐ前で、人を待ち、若しくは、挨拶などをするから、絶えず、劇場前が込む。歌舞伎座の時も、すぐ前が一般の歩道だったこともあり、歩行者は迷惑だったはずだ。
順番となり、チケットを差し出し、払い戻しの旨を伝える。窓口に座る係は払い戻しに不慣れなのか、暫く、待たされる。
漸く、予約番号と名前を訊かれ、それを端末上で確認後、現金が戻って来る。その際、受け取りのサインも求められる。
劇場を出たところで、若い成田屋に対し、かなり迷惑を掛けられたとの思いが生じる。
客がこのように考えるのだから、それに対する父親として成田屋の心境はどうか。個人的には、立派な父親を持っているのだから、それを手本にすれば良いと考える。
成田屋について、世間では、相撲の某親方と姿を重ねる人もいる。そうなると、イメージも悪い。ならば、会見で「馬鹿な倅で困ります。」とひと言加えても良かったのかもしれない。
何れにしろ、若い成田屋は芸に関しては真面目なものの、プライベートについては今後考える必要がある。失業の心配がない職にいるから、甘えているという批判もある。今一度、世間を見直すべきだ。
(第二千六百七十四段)
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by akasakatei | 2010-12-26 13:13 | 家族 | Comments(0)

若成田屋初芝居(なりたやしばいちゅうし)

若い成田屋が世間を騒がせている。
先日、行なわれた会見だと、週刊誌の記事とは、かなり異なる。裏で取引があったのか。
歌舞伎を観る人、観ない人では、ここが違うだろう。
ただ、これまで、若い成田屋の酒癖の悪さは、何度も週刊誌では報じられている。今回の事件を聞いた時も、驚かなかった。
むしろ、思ったのは、正月公演が中止になっては困るということだった。というのも、滅多に掛からない歌舞伎十八番『蛇柳』が演目にあったからだ。
既に、チケットは入手済みである。
近年、若い成田屋は、市川宗家として、滅多に演じられない歌舞伎十八番を復活させているから、期待していた。
それが中止となり、残念だ。今回のチケットは払い戻しとなるが、中には、幻のチケットとして、手元に残す人もいるだろう。
残せる人は、当座の財布に余裕がある人に違いない。このチケットについて、早速、払い戻しに行く。
電話予約をし、新橋演舞場の窓口で引き取った関係上、十時にその窓口へ足を運んだ。
開場前ということもあり、行列が出来ている。老人がほとんどだ。
見ていると、電話予約ではなく、係に相談しながら、座席を決めるので、折角の端末が遊んでしまう。並べ方を工夫すべきではないか。
(第二千六百七十三段)
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by akasakatei | 2010-12-25 13:12 | 社会心理 | Comments(0)

商売言葉心(ちいきにあいされるみせ)

仙川で飲む機会があった。
東京の西郊外にいると、意外と隣を走る私鉄の沿線との接点がない。南北への移動が不便なこともある。
尤も、仙川へは、地元から路線バスもあるものの、乗ったことさえなかった。バスはあっても、鉄道がないと、つい行くのが億劫になるのは不思議だ。
仙川の改札を出ると、商店街が見える。
そのちょっと離れた場所にお好み焼き屋がある。
個人で経営する店だ。焼くのは、店の人だから、焼いて貰いながら、店の人と様々な話しをする。
店は、そこそこ人が入っている。
こうした雰囲気が良いのだろう。やはり、近所の人から愛される店でないといけない。
 愛される店といえば、会社近くの和菓子屋も昼休みの時間帯は込む。
 結構、毎日のように行く人も多いみたいだけれど、月に一度しか買わないため、顔を覚えて貰っているとは思っていなかった。
 それが、先日、正月用の菓子の予約を入れたところ、「いつも有難う御座います。」と言われた。
(第二千六百七十二段)
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by akasakatei | 2010-12-24 19:48 | 余暇 | Comments(0)

東北新幹線延伸(しんあおもりよりのしんかんせん)

今回、会社の青森県出身の同僚より、ねぶた漬けを頼まれた。北海道でいう松前漬けらしい。観光案内所で売っている場所を教わると、ショッピングビルだ。案内所の係によると、その地下が市場のようになっており、商店が集まっているという。まず、ひと回りする。それで、分かったのは、ねぶた漬けはどこも同じメーカーのものしか扱っていないということだ。
これなら、どこの店で買っても問題がないだろう。
丁度、昼時となり、中で食事をさせる店もあったので、いか丼を食べる。
ところで、これで、青森駅での用が全て終わったわけではない。別の人に、パン屋における食パンも見て来るようにも言われた。
というのも、一斤の切った枚数が地方により異なるようで、その確認だ。老舗のパン屋を覗くと、それは東京と変わらない。ただ、小倉バターサンドが特売をしていたので、つい買ってしまう。車内で、小腹が空いた時に食べるとしよう。
駅に戻る途中で、雨が降り始める。この日の青森の天気予報は良くない。
青森十二時十四分発「スーパー白鳥26号」で新青森に出、接続する「はやて26号」に乗り換える。
新幹線は十二時二十八分に新青森を出る。今回の開業区間はトンネルが多く、景色が楽しめないのが残念だ。
(第二千六百七十一段)
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by akasakatei | 2010-12-23 19:47 | 余暇 | Comments(0)

試験版:縄文遺跡訪(さんないまるやまいせき)

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(写真は青森市新町:2010年12月11日撮影)


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(写真は三内丸山遺跡:2010年12月11日撮影)

ホームに下りると寒い。駅前で朝食にする。青森へ来ると、必ず足を向ける店に入る。焼き魚定食とけの汁を頼む。
身体も暖まり、店を出ると、時間は未だ八時半だ。これから三内丸山遺跡へ行こうと思う。
次のバスは九時だ。それまで、駅前の裏を歩く。かなり再開発され、かつてのイメージがない。
バス停に戻り、市営バスを待つ。車体全体を広告にしたバスが少ない分、町が落ち着いた印象を受ける。
三十分ほど、バスに揺られ、三内丸山遺跡前に到着する。
ここは縄文時代の遺跡で、入場は無料である。
中に入ると、マスコットキャラクターと中学生くらいの女子に迎えられ、パンフレットを渡される。サポートと書かれた上着を着ている。館内で職員と擦れ違う毎に、挨拶をされる。
館内は遺跡の展示館と復元場所に分かれる。復元場所には、数日前の雪が所々に残る。また、館内では、体験コーナーもある。
十時四十八分のバスで駅前に戻る。行きとは違うルートで走る。浪館経由だ。
途中、腰の曲がったお婆さんがかなり乗って来る。
(第二千六百七十段)
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by akasakatei | 2010-12-22 19:50 | 余暇 | Comments(0)