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平成若衆昼(ぎんざでのおおさか)

 二十一日、ルテアトル銀座での『大坂男伊達流行』に行く。これは上方の平成若衆歌舞伎の第五弾で、毎年、大阪で行なわれているものの、今回が東京では初めてである。
 この芝居は三日間しか行なわれない。上方歌舞伎塾の講師を勤める片岡秀太郎丈、愛之助丈とその卒塾生が中心となる。
 特に、歌舞伎の初心者に観て貰いたいとのことから、書き下ろしの演目ばかりである。
 この劇場に入ったことはない。値段は、八千八百円で、出演者を考えると良い値段である。
 それでも席の多くは埋まっている。若い女性が目に付く。
 若き松嶋屋が目当てである。このところ、テレビや映画にも出演しており、人気も右上がりである。
 登場すると、それだけで拍手が鳴り止まない。
 観ていると、仁左衛門丈と錯覚する。愛之助丈は秀太郎丈の養子のため、血の繋がりはないものの、そこには芸の受け継ぎが感じられる。
 尚、カーテンコールが二度行なわれた。
(第千四段)
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by akasakatei | 2006-05-31 22:16 | 文芸 | Comments(0)

前進座七五(さつきこくりつのよる)

 今年で前進座は劇団創立七十五周年となる。
 二十日、国立劇場での夜の部を観劇する。
 演目は、『謎帯一寸徳兵衛』と『魚屋宗五郎(新皿屋舗月雨暈)』である。
 普段、前進座の俳優に馴染みはなく、観劇するのは、毎年、この時期だけである。歌舞伎を演じることが少ないためである。
 客席は、結構、余裕がある。
 役者の顔を知らないため、プログラムで確認する。
 先に書いた演目のうち、前者は観たことがないものの、元となった『夏祭浪花鑑』は観たことがある。パロディと言われるものである。それと比べると、かなり異なる。
 一方、後者は歌舞伎座で一度観たので、流れは分かっている。ただ、後半は省略されている。
 今回、観た感想は、幕間が短く、観ていて疲れるため、もう少し、時間が欲しい。特に、食事休憩の後、小幕間五分、幕間十分では、トイレへ行くのも慌ただしい。
 来年はどのような演目を並べるのだろうか。
(第千三段)
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by akasakatei | 2006-05-30 21:32 | 文芸 | Comments(0)

武蔵野鎌倉列車(かもつけいゆで)

 野田隆氏著『テツはこう乗る 鉄ちゃん気分の鉄道の旅』(光文社新書)が売れているらしい。
 内容は、鉄道趣味のひとつひとつを解説したものである。それらのうち、完乗は目指しているものである。
 この完乗は、一般の人が思っているほど、その対象は簡単ではない。
 普通は『鉄道要覧』を基本にして考えるものの、最近では、連絡線や貨物線を走る列車も多い。これを含めるか否かにより、範囲が異なってくる。
 個人的には含めていないけれど、先日、貨物線を走る「ホリデー快速むさしの」と「ホリデー快速鎌倉」に乗ってみた。全区間ではなく、貨物線の前後区間である。
 まず、立川を六時五十八分発の「むさしの」で大宮を目指す。この列車は西国分寺を経由せずに、貨物線を使い、国立より新小平に入る。長いトンネルである。
 武蔵野線を走り、西浦和より、与野へも貨物線で大宮に入る。七時四十三分着。
 この列車が「鎌倉」となる。大宮を八時八分に出、横浜へは九時三十五分に着く。
 重複しない区間でいえば、府中本町より鶴見付近までが楽しみである。楽しみとはいっても、トンネル区間がほとんどである。
 地図によれば、地元近くも走っているらしいが、その実感は薄い。時には、こうした列車を目的とした旅も面白い。尤も、車内がセミクロスだったからかもしれない。
(第千二段)
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by akasakatei | 2006-05-29 21:52 | 余暇 | Comments(0)

公共団体的手法(よくもわるくも)

 JR東海がリニアの実験線の試乗者を募集している。
 山梨県に住む知人によれば、一般募集しているものの、試乗出来るのは地元の人ばかりらしい。
 地元の人を優先するならば、一般募集せず、応募条件に山梨県在住者、若しくは、JR東海の沿線に住む者とすべきだろう。
 わざわざ一般募集と書かれたチラシを見ると、市町村レベルの公務員試験と同様に思えてくる。これも地元や縁故が幅を利かせる。
 ここで、思い出したことがある。JR東海のフリープランにおける席の割り当ても、旅行会社経由よりも、直接、JR東海に申し込んだ方が席を確保出来る可能性が高いという。
 JR東海は、良くいえば地域密着型の経営で、悪くいえば、閉鎖性が強いと考えられる。
 何れにしろ、沿線に住んでいない者にとっては門前払いを食う率が高く、期待をしないで申し込んだ方が良いに違いない。申し込まないで後悔するより、例え、可能性が低くても、申し込めば精神的には落ち着くだろう。
 これで、万が一、取れた場合、期待しなかった分、喜びは倍増するはずである。
(第千一段)
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by akasakatei | 2006-05-28 21:43 | 産業 | Comments(0)

大栴檀(かおりただよう)

 ついに千段を迎えた。なるべく斜に構えた視点を忘れないようにしてきたつもりである。
 よく書くように、これを筆者の体験と混同する人もおり、甚だ迷惑な話しである。
 振り返れば、始まったのが二千一年十月二十一日で、もうすぐ五年となる。
 この間、我が国においても、色々な出来事があった。その多くは、理解し難い事件や事故である。人間の悪いところばかりが目に付いた。
 これも政治が悪いからだろう。一国を代表する人間が、民を大事にしないでどうするのか。今の政治を見ていると、国あっての民で、民あっての国ではない。
 前にも書いたけれど、これらは相互に作用して成立している。それを忘れ、民を切り捨てる政策をしているようではいけない。
 生活に困ったことがない二世政治家が増えてからというもの、全ての歯車が狂い始めた感さえある。彼らは富裕層を優遇するだけで、そうでない者に対しては、生かさず殺さずではなく、死んでも良いとの考えが垣間見える。
(第千段)
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by akasakatei | 2006-05-27 21:42 | 政治 | Comments(0)

越中黒部帰(さつきのたびじまい)

 黒部湖より、関電トロリーバスの黒部ダムまでは徒歩である。天候が悪いため、落雷注意の看板が出ている。
 こちらから黒部ダムへ向かう人は少ないものの、黒部湖へ向かう人は多い。それも外人である。韓国語を話しており、団体で来たのだろう。
 黒部ダムへの途中、年配の女性より、ケーブルカーの乗り場を訊かれる。
 黒部ダムに着く。次の扇沢行きのトロリーバスは十時三十五分である。この分なら、東京へは夕方に戻れそうである。
 実際、扇沢よりの路線バス、大糸線、中央線と順調に乗り継げる。
 特に、大糸線、中央線は久し振りで、明るい時間に乗りたかった。大糸線では車窓より田植え姿を眺める。
 機械化されたものと思っていたけれど、人の手で行なっている田も目に付く。
 中央線では、松本で買った岩魚ずしを食べながら、「あずさ二十号」で、慌ただしい一日を振り返る。観光地だから仕方ないのかもしれぬが、個人の旅としては、やはり訪れる場所ではない気がする。
(第九百九十九段)
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by akasakatei | 2006-05-26 21:37 | 余暇 | Comments(0)

越中黒部多乗物(さつきのたびのりものづくし)

 八時二十分の美女平行きの立山ケーブルカーに乗る。七分で着くので、ここでは食べられない。
 今回、このケーブルカーが目的だったものの、人が少ないとはいえ、観光地だけあり、車内は込んでいる。イントネーションを聞くと、名古屋や関西の人が多い様子で、標準語は聞かれない。
 美女平からは、高原バスで室堂に向かう。五十分ほど掛かるので、ここで包みを開く。
 曲がりくねった道をバスは走る。室堂に近付くに従い、雪の壁が目に付き始め、雨足も強くなる。
 旅行会社の人より、室堂で雪の大谷を歩くことを勧められ、そのつもりであったけれど、難しいようである。霧も出ている。
 九十二年に、訪れた時、千住の写真家が「今度は雪の大谷の頃に来よう」と言ったことがある。それが本当になるとは思ってもみなかった。
 高原バスを降りた後は、立山トンネルトロリーバスで大観峰に向かう。十分で着く。
 ここからは立山ロープウエイで一気に黒部平に下がる。一・七キロの間、支柱がない。前を見ていると、上がってくるゴンドラがある。その速度がかなり出ていると感じられるけれど、こちらも動いているためだろう。
 黒部平からは、トンネル内を走る黒部ケーブルカーで黒部湖に下りる。
 黒部湖のホームが見えてくると、上がる人で一杯である。添乗員らしき人が旗を手にしている。
(第九百九十八段)
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by akasakatei | 2006-05-25 21:35 | 余暇 | Comments(0)

越中黒部立山駅(きさつきのたびたてやまえ)

 立山黒部アルペンルートには、これまでに二回訪れている。
 最初は、九十二年の九月に、国分寺の師匠と千住の写真家が一緒であった。この時は信濃大町より入り、黒部峡谷にも寄った。
 二回目は、九十六年十月である。この時はひとりで、富山から信濃大町に抜けた。室堂と大観峰を結ぶトンネルバスがトロリーバスになったので訪れた。
 三回も訪れることになるとは、考えもしなかった。何れも、鉄道関係で、完乗がなければこれほど来なかったに違いない。
 立山黒部アルペンルートは様々な乗り物を乗り継ぎ、自然に親しめるものの、観光客が多いことでも知られる。この日も団体が多い。切符の手配を依頼した旅行会社の人によれば、立山黒部アルペンルートを添乗出来れば一人前らしい。また、ひとりで行く人は珍しいと言う。
 立山ケーブルカーの窓口で、まず切符を乗車整理票に代えて貰う。旅行会社の人によれば、この受付のために、添乗員は必死に走るらしい。
 ケーブルカーまで時間があるので、売店で朝食代わりに、鱒のお握りとブルーベリーのパンを買う。
(第九百九十七段)
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by akasakatei | 2006-05-24 21:19 | 余暇 | Comments(0)

越中黒部地鉄線(さつきのたびやまへ)

 岩瀬浜より、三十二分発の富山駅北行きですぐに戻る。一緒に乗り合わせた初乗り目的の人も同様である。相変わらず、雨は降っており、これでは散策は難しい。
 この電車は終点には五十四分に着く。
 私鉄時刻表によれば、富山地鉄の普通、立山行きは五十八分発で、接続が四分しかない。富山地鉄の駅は、電鉄富山と言っており、正面口の横にある。そこへは、また、長い地下道を行かなければならない。難しい状況である。
 その後の立山行きは八時四分発で、一時間近くあり、乗り遅れた場合は朝食にしようと決める。
 良いのか悪いのか、五十八分発に間に合う。当分、朝食は食べられそうにない。立山へは八時に着く予定である。
 元京阪の特急車は空いているものの、段々と、高校生が乗って来る。観光客は少ない。
 各停なので、ひとつひとつの駅舎を観察出来、窓越しに眺めていると、木造の古いものが多い。
 千垣を過ぎると、山が深くなり、霧が立ち込める。雨は未だ降っている。
(第九百九十六段)
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by akasakatei | 2006-05-23 21:22 | 余暇 | Comments(0)

越中黒部新路面電車(さつきのたびのあさ)

 十三日、定刻で富山に着く。雨が降っている。
 富山ライトレールは、北口より出ている。始発は五時五十七分である。
 今回、鞄にJRの時刻表は勿論、私鉄時刻表も入れて来た。これで、これから訪れる立山までの富山地鉄の時刻も分かる。
 乗り継ぎまでに十六分しかない。今、富山は工事中である。まず、北口改札に向かったところ、開くのは六時からとなっている。急いで、正面改札に向かい、改札員に北口への行き方を確認する。
 それによれば、地下道を通らなければならず、人気のない地下道ほど気の進まないところはない。
 かつて、札幌で早朝の薄暗い地下道を利用したところ、ツタンカーメンに似た像を置いてある店があった。その前を通った時、太い声で「汝は―」と話し始めた。あまり気分の良いものではなかった。
 長い地下道を抜け、北口に出ると、駅前広場に出る。
 富山ライトレールは富山港線をLRT化したものだけれど、富山駅北から奥田中学校前までは新設した併用軌道となっている。営業キロも七・六キロと四百メートルほど短くなっている。
 電停には数人の客が待っている。一見して、乗りに来た人と分かる。
 超低床車輛のため、電停の高さが従来とは異なる。低くされている。また、上下線でも乗り場が違う。単線なので、多少戸惑う。
 六時十九分、岩瀬浜着。期間限定で、運賃は百円である。これは時間帯や曜日により変わってくるらしい。
 富山は、東青梅の地主が十代後半に下宿していた町で、これらについて訊いたところ、懐かしいけれど、寂しいとのことであった。
(第九百九十五段)
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by akasakatei | 2006-05-22 21:49 | 余暇 | Comments(0)