<   2005年 07月 ( 31 )   > この月の画像一覧

暇東京(じかんつぶしとうきょう)

 待ち合わせまで時間があり、仕事場近くに走り始めた無料巡回バスに乗る。
 京橋、宝町、東京駅、新日本橋、三越前などの日本橋周辺を十五分間隔で走る。片道運行なので、目的地によっては遠回りにもなるのだけれど、意外と使う人が多い。ただ、立たなければならないほど、混むことはない様子である。一周、大体三十分ほど掛かる。
 この後、丸ノ内側を走る無料巡回バスにも乗る。こちらも十五分間隔だけれど、平日と土日ではルートが違うようである。三菱ビル、読売新聞社、郵船ビル、有楽町など、日本橋同様に片道運行で走る。所要時間は三十分である。
 何れにしろ、両ルートとも、こうした時間潰しでしか乗る機会はなさそうである。平日は渋滞が激しく、歩いた方が早い。それしても、地域にこの様なバスが走っているのは評価出来る。
 乗っている間に、待ち合わせの一時間前になったので、東京から新宿へ移動する。
 それにしても、今回、同乗していた乗客のうち、何人かは先の停留場から乗り、一緒に降りて行った。やはり暇潰しなのか。
 ただ、乗っていて気になったのは、両ルートの運転士とも、乗って来た老人が着席する前に発車したことである。もう少し気配りが欲しい。
(第七百段)
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by akasakatei | 2005-07-31 10:23 | 地域 | Comments(0)

江戸川金魚(きんぎょまつり)

 舟遊びを楽しんだ後、西葛西の行船公園で行なわれている金魚まつりに行く。ここは金魚の産地で有名である。
 今でこそ金魚売りは珍しいけれど、江戸では夏の風物詩である。午前中の舟遊びと合わせ、七月の年中行事追体験とする。
 会場の行船公園は駅から歩いて十分ほどである。ここには小さいながらも動物園があり、ペンギンやカンガルーやレッサーパンダなどが飼育されている。無料のため、気軽に子供らが来ている。
 ところで、目的の金魚だけれど、結構人が集まっている。無料の金魚すくいもあるという。
 売られている金魚を覗くと、安いので二百円、高いと二万円ほどする。愛好家がじっくりと選んでいる。また、水槽の出店もある。
 公園を後にする。未だ、二時過ぎである。五時から新宿で故郷の学級委員と飲む予定である。時間があるので、隣の南砂町まで歩く。  
荒川を越える。川に目を遣れば、潮の関係で干上がっている箇所がある。午前中の体験が余程印象深かったのであろう。
それにしても、荒川に掛かる橋は長い。歩いても向こう岸に着かない。
尤も、時間に余裕があるから急ぐことはない。この時は、この行動が障ることを意識しなかった。
(第六百九十九段)
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by akasakatei | 2005-07-30 23:16 | 地域 | Comments(0)

小名木川舟遊日(おなぎがわふなあそび)

 小名木川に入る。これまでは、日本橋川、神田川と抜けて来たけれど、この川は途中の扇橋閘門で折り返すという。旧中川に抜ければ、もっと面白いのだろうが、神田川の入口で足止めされた分、時間的に潮の関係で難しいのだろう。
 舟は速度を落とし、扇橋閘門を目指す。
 閘門とは簡単に説明すれば、川の水位が違うため、舟が航行する時に調整する施設である。
 その違いは一メートル二十センチという。また門を通過する時に、水を被るために気を付けるよう注意がある。大したことはないと思っていたところ、船頭も準備しているのを見て、傘を広げる。
 水位が調整され、扉が上がる。凄い勢いの水が川面に落ちる。
 傘を広げていたものの、夕立のようである。隣に座った人と顔を見合わせる。
 舟はここで折り返し、また門を潜る。今度は先程と比べ、違いは一メートル十センチであった。十分くらいでかなり下がる。
 万年橋より大川を下流に、豊海橋より日本橋川に入る。途端に高速道路の影響で雰囲気が暗くなる。
 出発点に戻ると、潮の影響で水位がここでも下がっている。船着場に接することが出来ず、船頭や関係者が相談をしている。後に続く二号艇の乗客は小型船に移されている。
 結局、最後は、救済現場のように、手を取って貰いながら、無事に陸に上がる。
(第六百九十八段)
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by akasakatei | 2005-07-29 22:10 | 地域 | Comments(0)

神田大川舟遊日(かんだすみだがわふなあそび)

 神田川に入る。ダルマ船を追い掛ける形となる。水道橋、御茶ノ水とこの付近は、通勤途中、中央線から眺めている場所である。
 視点が変われば、町の印象も確かに違う。普段は気付かなかったけれど、意外と橋から川を眺めている人は多く、手を振られる。特に、親子連れである。
 それに対し、年配女性は手を振り返す。これは、川ではよく見掛けるものの、考えようによってはもう二度と会わない人達である。不思議な気分にさせられる。
 尤も、橋上には、ひとりで川面を眺めている人も結構いる。大概、年配男性である。
 神田川には高速道路がないので、空は広く、また緑も豊かで、開放的な気分になる。ところで、付近は、江戸の頃の絵ではかなり鬱蒼としている。
 万世橋で中央線と別れ、隅田川と合流する柳橋付近になると、屋形船が多く舫っている。この舟を持っている三浦屋では、従業員が船宿から顔を出し、手を振ってくれる。
 隅田川に出ると、かなりの速度になる。舟が揺れ、これで転覆すれば、溺れるだろうと考える。近くを行き交う水上バスの大きさやモーターボートの速度を考えると、多少恐怖を覚える。
 新大橋で速度が落ち、万年橋より小名木川に入る。
(第六百九十七段)
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by akasakatei | 2005-07-28 22:05 | 地域 | Comments(0)

日本橋川舟遊日(にほんばしがわふなあそび)

 朝のうちは、小雨だったものの、舟が出る頃には上がる。暑からず、寒からずに、誠に良い塩梅ある。
日本橋川の上は高速道路が走っている。殺風景である。水も澱んでいる。思ったほど悪臭はせず、時に潮を感じる。町の光景とは言っても、ビルの頭が見えるくらいである。
 ただ、ガイドの説明によれば、江戸の石垣が所々に残され、また、船着場の跡もあるという。
 確かに、説明されれば分かるものの、多くの人は知らないことである。大体、日本橋川沿いを歩いている人のうち、どのくらいの人が興味を示すだろうか。
 ただ、乗り合わせた人は少なくとも、興味のある人で、ガイドの説明にメモをし、写真を撮っている。多くは年配者で、女性の姿が 目立つ。
 今回の舟に船頭はふたりいる。若者である。三浦屋の舟で、粋の文字のTシャツを着ている。
 釣り舟だけれど、何だか、歌舞伎の『乗合船恵方万歳』や落語の『あくび指南』心境になってくるから不思議である。
 特に、三崎町付近で神田川と合流するけれど、そこにはゴミの集積場がある。ダルマ船が埋立地に運ぶ施設があり、その運搬のために、川を占領し、先へ進めない。終わるまで待たされる。待っている間、見知らぬ者と言葉を交わし、時には退屈のあまり欠伸をする。
 ところで、ゴミの量は驚くばかりである。説明によれば、本来、川の行き来は自由で、こうした事態は許されないことだという。
 (第六百九十六段)
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by akasakatei | 2005-07-27 21:42 | 地域 | Comments(0)

東京川舟再発見(ふなあそびほったん)

 かつて東京には多くの川が流れていた。それが経済成長の名目で埋め立てられ、残されたとしても、川の上を高速道路が走っている状態である。
 こうした結果が、最近の温暖化と無関係でないことは明白である。
 二十三日、「江戸東京の川再発見舟遊イベント」が行なわれ、参加する。このイベントは人気があり、参加費二千五百円にも関わらず、毎回抽選に当たらないと参加出来ないほどである。何しろ、普段ではまず見ることのない光景、例えば、日本橋川、神田川、小名木川に舟を浮かべ、そこから町を見られるのである。感動しない方がおかしい。
 今回は十時からの午前の部に参加する。出発は常盤橋防災船着場である。
 舟は、釣り舟である。それで何艘も連なっていくのだろう。今回、募集は午前午後を合せて三百六十人である。
 早目に着いたこともあり、一号艇になる。釣り舟に乗るのは初めてである。横向きなので、反対側を見るには首を曲げなければならない。日本橋川、神田川、隅田川、小名木川経由で、ここまで戻って来るまでの二時間半忙しくなりそうである。
 定員となり、出発予定の十時を待たずに、船着場を離れる。乗船しているガイドによれば、潮の関係で、遅くなればなるほど、現在乗船している舟では、戻って来る頃にはこの船着場には付けず、途中、川の上で更に小型の舟に乗り換えなければならないという。
 潮のことなど、日常では忘れていたけれど、船が身近だった頃には重要なことだったに違いないことに気付く。
(第六百九十五段)
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by akasakatei | 2005-07-26 22:09 | 地域 | Comments(0)

酒談義(あせるものへ)

 法要の前日、上野で、佐貫の酒仙や川口の清掃職人らと飲む。
 この時、酒仙が清掃職人より、約束した報告がないとの話しになる。
 これは、一般企業においては「ほうれんそう」として重要なこととしている。報告、連絡、相談である。
 会社では聞くものの、私生活で言われている人間は見たことはない。
 それによれば、前回、酒仙と清掃職人がふたりだけで飲んだ時、ディスコや合コンについて、調べて連絡する約束をした様子で、それを酒仙が伝えていなかったという。
 この後、飲み屋の女性や出会い系サイトに話しは及ぶ。
 清掃職人より、それらについての注意を受ける。酒仙は堕落した生活に見切りを付けたいという。酒仙のいう堕落した生活とは独身のことを指すようである。
 独身が堕落していると思わぬが、清掃職人の話だと、結婚は焦ってするものではなく、する場合は一年以上付き合うべきとのことである。また、生活出来るか否かも考える必要があるという。尤も、その清掃職人は結婚しても良いことはないという。これは確かであり、酒仙も早くに気付くべきことである。
(第六百九十四段)
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by akasakatei | 2005-07-25 22:15 | 家族 | Comments(0)

舞岡常玄寺(ほうようさんか)

 前に故郷にあった檀那寺について触れたことがある。その時、前に一度訪れたと書いた。これは、勝手に境内を見学しただけで、中には入っていない。
 それが今回、家人の供として法要で訪れることになった。故郷にあった頃は、小学校低学年まで祖父や父に連れられ何回か出たことがあるものの、物心が付いてからはない。
 横浜市営地下鉄の舞岡で下車する。二時間近い行程である。
 中に入って知ったのは、前に書いた時はコンクリートとしたけれど、墓を覆うコンクリート製の建物を除いては木造ということである。どうやら、その建物の印象が強過ぎたようである。
 用意された弁当を食べ、本堂で待っていると、やがて住職の法話が始まる。今回、初めて顔を見たが、なかなか恰幅が良い。
 法話に続き、法要である。住職は勿論、何人かの僧も加わる。眼鏡に髭面の中年僧、細身で眉毛の手入れをした若い僧、住職の親戚という太った僧、頭から湯気を出しているこれも太った僧である。
 読経、焼香と儀式が進む。正直、昨夜は佐貫の酒仙や川口の清掃職人と飲んだこともあり寝不足で、睡魔に襲われそうになる。これは経が耳に心地良いこともある。だけれど、そうした一方で、非日常に身を置き、仏具の使い方を追い掛けている自分もいる。
 法要は一時間ほどで終わり、僧らが出て行った後、すぐに玄関に向かえば、僧らが廊下で輪になって、「お疲れ様」と言っている。裏舞台を見た感じである。
(第六百九十三段)
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by akasakatei | 2005-07-24 22:10 | 地域 | Comments(0)

薬荒化(いかりのけっか)

 風邪を引き、掛かり付けの内科に行く。咳が止まらず、夜中も眠れないほどである。最近、こうした風邪が流行しているらしい。
 また、花粉の季節は終わったというのに、未だ、鼻や目の状態がおかしく、眼科で検査して貰う。
 診察まで、待合室で待っていて気付くのは、あまりにも携帯電話の電源を切る人間が少ないことである。中には通話やメールをしている者もいる始末である。これは薬局でも同じで、疑問を覚える。
 これだけ情報が溢れているのに、携帯電話の持つ危険性を認識していないのだろう。
 情報といえば、薬局に「医薬品副作用被害救済制度」のチラシが置かれていた。それも気付き難い場所である。こうした情報こそ、もっと目立つところに置くべきである。
 携帯電話のそれはよく目にするものの、薬の副作用に関してはあまり見掛けない。
 それによれば、独立行政法人医薬品医療機器総合機構で相談を受け付けているという。薬に何かしらの副作用があることは疑いようがない事実である。それが現実なのだから、こうした制度に関しては、もっと国民に知らせる必要があると思われる。
(第六百九十二段)
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by akasakatei | 2005-07-23 22:06 | 福祉 | Comments(0)

故郷情景気(あかさかふどきふんいき)

思い出の場所を数えてみる。まず、住んだことのある故郷や地元は外せず、他には学校生活を送った吉祥寺や相原である。意外と少なく、何らかで関わった地域も列挙する。
大船や小川町、日本橋は仕事関係、五反田や水道橋、六本木、池袋、代々木は勉学関係である。前者は利害関係が絡む組織ということもあり、楽しい思い出は少ない。一方、後者は利害関係が多少絡むものの、そうつまらなくもなかった。このため、前者と比べ未だ懐かしさはある。とはいえ、好きな町かと訊かれたならば、疑問である。
好きな町、一見簡単なこの質問は実は難しく、これまでのところ、故郷以外に好きな町はない。
例えば、一度、故郷に泊まり、朝から晩まで一日を過ごしたいと思うものの、現在、住んでいる場所まで電車で四十分弱となると、なかなかそうした機会はない。始発に乗り、終電で帰っても問題がないわけである。ただ、気分的に落ち着かないだけである。
偶に、故郷の学級委員に会うために訪れた時など、日差しや空気に二十年前と同じ雰囲気を感じる。
(第六百九十一段)
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by akasakatei | 2005-07-22 22:04 | 地域 | Comments(0)