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不安全震話(そしあまがさき)

地元の駅において、十五日より始発から七時半まで無人駅となった。
 これは全く不可解なことである。一番混む時間帯に駅員がいないのは安全面からしてどうか。
それに、不通となった場合の振替乗車票の取り扱い、また、自動改札でトラブルがあった場合に遅延証明書が出るのか、更に、これまで書いてきたことなどを広報に訊いてみた。
それによると、振替乗車票は隣の管理駅から駅員が駆け付け、若しくは乗換駅で配ると言う。だが、これは回答になっていない。電車が不通なのにどうやって管理駅から来るのか。またどうやって乗換駅に行けるのか。認識が不足している。
管理駅から地元の駅までの間には山と川があり、バスもなく、移動は徒歩しかない。歩くと三十分は掛かる。駅に車があるとも思えず、どうやって来るのか。朝の忙しい時間、三十分も待ってはいられない。
次の遅延証明書の件は、これもまた管理駅から来ると言う。こちらの方は発行するらしい。当然である。
何れにしろ、サービス低下は確かで、理由は人件費削減のためとの答えである。人件費削減が大義名分と考えているようだが、安全は本当に確保されているのか。機械だけに頼って大丈夫なのか。
最近の小田急は、運転士の技術の低下、車掌のアナウンスの下手さ、駅の汚さ、そして、株主に対する裏切りなどが目に付く。こうした中、新型ロマンスカーの登場や数年後の地下鉄へのロマンスカーの乗り入れを発表した。
華やかな話題に目を奪われるのではなく、細かい不備に利用者が気付いた時に、早急に声を挙げていかないと、いつか取り返しの付かないことが起きないとも限らない。
(第六百三十九段)
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by akasakatei | 2005-05-31 22:16 | 地域 | Comments(0)

歌舞伎陰史(かぶきがいでん)

 前に前進座の歌舞伎公演に女優が舞台に立つことに触れた。歌舞伎では女性の役は女形が行なう。このため、違和感を伴うのが普通である。今回、違和感を覚えなかったのは台詞がなかったからだろう。
 また、あまり知られていないけれど、子役では女児も出て来る。これは男児が不足しているからか。
 それは兎も角、歌舞伎の始まりは阿国歌舞伎で、それには女性も出ていた。尤も、男女が逆の役で、色を売っていたともいう。
 その後、若衆歌舞伎、野郎歌舞伎となり、今になるわけだが、色に関しては江戸まで続いていた。その当時、男色は一般的で、その料金は高級花魁と同じくらいだったとの話しもある。
 今日では、そうした風潮はなく、それを明かすには勇気がいる。それについて、現在はホモやゲイ、それにオカマ、ニューハーフなどが様々に混在して使われているものの、これらは社会学的には全て別のものである。これを区別して使わないと、江戸におけるそれも誤解することになるだろう。
 江戸のそれは女性の相手もし、外見は客を呼ぶための演出だったとも考えられている。そういう点で、今日とは大きく異なる。
(第六百三十八段)
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by akasakatei | 2005-05-30 12:18 | 文芸 | Comments(0)

用賀写真展(とうきょうざんぞう)

 前進座の公演が終わったのは、二時半過ぎである。日が未だ高いこともあり、世田谷美術館に足を向ける。「ウナセラ・ディ・トーキョー―残像の東京物語1935~1992」が開かれている。
 これは写真展である。普段は写真に関心はない。だけれど、東京というからには何か発見があるかもしれない。
 東急田園都市線用賀駅を出ると、夕立が降り出しそうである。急ぎ足で砧公園に急ぐ。園内に美術館はある。六百円を払う。
 財布を広げて、写真展を訪れるのは初めてである。思ったより、人はいる。多くの人は懐かしさだろう。
 だけれど、残念なことに、写真に題名がなく、また細かい時期や場所が書かれていない。これでは、有名な場所以外は分からない。有名な場所よりも、何気ない場所の方が個人的には好きである。生活の匂いがする。
 それにしても、このところ、過去の東京に触れる機会が多い。勿論、アンテナを張っていることもある。けれど、つい何年か前まで、このように写真展があっただろうか。昭和戦後が見直され、その象徴である高度経済成長イコール東京ということであろうか。そういえば、数年後にはみどりの日が昭和の日になる。こうなると、昭和が、明治や大正のように遠く感じることはないかもしれない。
(第六百三十七段)
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by akasakatei | 2005-05-29 15:02 | 地域 | Comments(0)

心色彩(せっきゃくようご)

 五月十五日、国立劇場での前進座の公演に足を運ぶ。 今年の演目は『佐倉義民伝』と『権三と助十』である。これまでに、どちらも観たことはない。後者は喜劇で、また女優が舞台に立つ。
 客席は松竹のそれと多少異なるのか、幕が開いても、袋を弄る音がし、また、話し声など、マナーが気になる。最近、どこに行っても、他人に気を遣わない連中が多過ぎる。
ところで、この日は六月の歌舞伎座でのチケット予約開始日でもある。二回目の幕間にそちらを行なう。朝、開始と同時に電話を掛けた時は繋がらなかった。流石に、十二時半となると繋がる。歌舞伎座は来月も盛況らしく、結局、昼の部の三階席は土日については全て売り切れで、二等になる。一方、夜の部では、三階席はあったけれど、昼の部と同日には出来ず、別の日になる。前にも書いたが、ネットで予約出来るようになり、逆に席が取り難くなった感じである。サービスが下がった気がする。
 サービスといえば、最近、接客関係者の言葉使いが悪い。否定に関して、「出来ません」、「違います」と平気で言う。これらは強い打ち消しを伴うもので、客に対し、不快を与えるものである。言葉を選ぶ必要がある。こう言われただけで、客はマイナスのイメージを持つ。打ち消しを使う場合、頭に枕を入れるのが常識である。
(第六百三十六段)
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by akasakatei | 2005-05-28 22:05 | 産業 | Comments(0)

低級王子様(ていきゅうのみこ)

 少女を監禁していた「王子」と呼ばれていた保護観察中の男が逮捕された。最初、護送される写真を見た時、テニスを主題としたアニメの登場キャラの服装をしており、何事かと思っていたものの、操作が進むにつれ、その格好に納得する。
 部屋からは、コスプレ関係や犯行に関する映像が見付かったようだが、この容疑者の格好についての記事は目にした記憶はない。これは、先に書いたアニメの主人公と容疑者自身が呼ばれていた「王子」を引っ掛けたものに違いない。
 それにしても、この事件により、同様の事件を起こす者が増える可能性がある。この国では、どういうわけか、事件や事故が報じられると、必ず、模倣犯が現れる。これは防がねばならない。
 また、利用者はネットにおける危険性を再認識するべきだろう。かつて、佐貫の酒仙がネット上で、キャラを代えたことがある。それについて、見せて貰ったところ、常識では考えられない書き込みが多く、改めて、ネットにおける匿名性と人間の暗部を見た感じがした。
 尤も、今回の事件において、問題なのは保護観察中の移動の確認を怠っていたことで、事件がこの期間に起きたことである。一体、行政は何を行なっていたのか。このミスは重い。
(第六百三十五段)
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by akasakatei | 2005-05-27 22:03 | 教育 | Comments(0)

苦留魔(おけのようと)

 先日、野暮用で箱根へ行く。小田原からバスで一時間ほどの場所である。道が連続的にカーブしており、車酔いを起こす。
 佐貫の酒仙や川口の清掃職人らの間で、伊香保への旅の話しが出ている。車を使うというが、この分ではバケツや水の用意がないと大変なことになると思われる。
 正直、車は好きでない。免許は持っている。それもゴールド免許である。教習所を出てから一度も運転をしていないのだから当然である。
 これについては、家から駅まで近く、また車だと時間が無駄になるということもある。実際、東京に住めば分かるけれど、自転車と徒歩が一番早い移動の仕方である。地下鉄は乗り換えがなければ、便利なものの、いくつか乗り換えると時間が掛かり過ぎる。ならば、歩いた方が早いという時もある。
こうなると、本当に、東京で車が必要なのかは疑問である。乗っている連中は、待つことが苦にならないか、若しくは余程車が好きなのだろう。
 乗り慣れない者にとって、その時間は拷問にも等しい。
(第六百三十四段)
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by akasakatei | 2005-05-26 22:11 | 地域 | Comments(0)

原宿浮世絵(とうとをおって)

 原宿にある浮世絵太田記念美術館で開かれている「特別展 開館二十五周年記念 太田コレクション 歌川広重のすべて」に足を運ぶ。
 これは四月から六月まで行なわれており、各々第一部、第二部、第三部となっている。
 見たのは五月の第二部である。これは版画となっている。
 この美術館には前にも訪れたことがある。その頃は、それほど江戸に関心もなく、本当に入っただけで、入場料の九百円が高いと思ったものである。それが今回、入場料は変わらないのに、それほど高いと思わなかったのは関心があるからに違いない。
 関心を持ったのは「東都名所」である。「名所江戸百景」はよく展示され、また文献も出版されているものの、「東都名所」については文献でもほとんど目にしたことはない。勿論、展示も見たことはない。この機会を逃せば、いつ見られるか分からない。
 実物を前にすると、その鮮やかさに目を奪われる。だけれど、一番に感じるのは懐かしさである。これが、歌川広重の特徴である。何時間いても飽きることはない。
 帰りには資料として、二千円で展示解説の『歌川広重 版画の世界とその画業』を購入する。
(第六百三十三段)
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by akasakatei | 2005-05-25 21:09 | 文芸 | Comments(0)

勝鬨資料館(かいへいのゆめ)

 一日、勝鬨橋に関する資料館が開館した。「かちどき 橋の資料館」という。
 早速、七日に訪れる。場所は中央卸売り市場の隣である。入場は無料である。
 この資料館には、部品や模型、映像などが展示されている。訪れている人は年配者が多い。
 勝鬨橋は昭和四十五年十一月を最後に開閉を行なっていない。これについては見た記憶はない。ただ、子供の頃より、この辺を訪れており、開閉されていた当時の話しを家族から聞いているので、不思議と懐かしさを覚える。
 その頃の勝鬨橋は今とは異なり、橋中央の運転室の窓ガラスは割られていた。それを知っているから、このような資料館まで出来たのは意外である。
 更に、祝日を除く毎週木曜日には、橋脚内ツアーも行なうという。勤め人には難しいけれど、一度は参加したいツアーである。
 ところで、今回、この橋が元々は万博へのメインゲートとして建造されたことを知る。この万博が戦争のために中止になったのは残念である。
(第六百三十二段)
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by akasakatei | 2005-05-24 21:07 | 産業 | Comments(0)

問危地(さるにもまける)

 JR西日本の事故で数少ない救いだったのは、対向の特急が異常を察し停車したことと周辺の電車に緊急信号を送ったことである。これは運転士の機転である。定刻維持のため通常通りに運転していたならば、どうなっていたことか。
機転といえば、羽田空港での管制ミスで、機長のそれもあった。
一体どうなっているのか。
羽田空港の場合、担当職員が全員重要事項を忘れていたという。このため、間違った指示をふたつの便にしていた。呆れる他ない。安全について、どう考えているのか。重要事項を知っていた一機の機長は何度も確認したらしい。
それにしても、最近、謝罪を行なう企業が何と多いことか。それらを見る限り、経済効率優先のために起こっているとしか思われない。
また、会見の段取りも下手で、これが更に不信感を招く。上辺だけの会見では誰も納得はしない。このため、何度も開くことになる。おかげで、茶の間の有名人である。子供でも知っている。
こうした姿を晒したくないならば、以前より指摘している通り、効率よりも重要なものがあることを思い出すべきである。
(第六百三十一段)
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by akasakatei | 2005-05-23 22:29 | 産業 | Comments(0)

頭研気(かんぶのとげ)

 JR西日本が起こした事故について、その後、様々なことが明らかになってきた。
一点目として、耳を疑ったのは、事故の電車に乗り合わせた出勤途中の運転士がそのまま職場に向かったことである。会社側の会見によれば、気が動転していたためという。更に、これは上司の指示らしい。だが、これは不思議である。というのも、その後、運転を行なっているのである。精神が不安定な状態で運転させていたのか。疑問である。
二点目として、今回、現場では地域の人が一体となり救助を行なった。これは素晴らしいことである。だが、心配なこともある。それは、救助の際、他人の血に触れたことで、これによって、もし怪我人が何らかの病気を持っていた場合、感染する恐れがあることである。こういう場合、補償はどうなるのか。現在、鉄道における人身事故で遺体を処理する時は火箸を使い肉片を拾うという。感染予防のためである。
三点目として、事故電車における車掌の供述に関して、口封じを行なっていたことである。これでは事故の原因は分からない。捜査に協力する気があるのか。
四点目として、現在の安全設備のままで運行を再開しようとしたことである。安全が確認されない電車では、乗客は安心出来ない。また、精神的に同線の運転士への負担は重くなり、事故が起こる可能性は否定出来ない。現に、事故後、各地でオーバーランが報告されている。
(第六百三十段)
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by akasakatei | 2005-05-22 22:27 | 産業 | Comments(0)