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癸未花双六尾張(はなめぐりなごや)

この時期、車窓からは桜が楽しめる。勿論、どこの桜かは分からないけれど、例えば山桜など一本だけ咲いていたりすると、何年経過しても心に残っているものである。
 それらを愛でながら、名古屋に入る。前夜は新大阪で泊まり、久しぶりに、阪神と阪急を使い、高速神戸まで往復する。
 四月六日六時五十九分に名古屋着。今日まず乗るのは、開通したばかりの上飯田連絡線である。平安通から上飯田経由で味鋺までを結ぶが、第三種鉄道事業者である。この線の実際の運行は第二種鉄道事業者の名古屋市と名鉄が行なう。
 JR中央線で大曽根に出、そこから名古屋市名城線で平安通に向かう。
 上飯田線のホームに下りると、最近の地下鉄でよく見掛けるホームドアが設置されている。安全面で考えれば、歓迎すべきことだが、圧迫感があることは否めない。
 車内は地下鉄では珍しいクロスシート車である。地下区間を抜け、味鋺へ、その際、旧線が見える。今回は味美まで乗車する。
その味美だが、かなり問題がある。ひとつは自動精算機である。地下鉄からの切符を入れたところ拒絶される。だからといって、駅は無人である。自動精算機に漸く管理駅の小牧との呼び出しボタンを見つけるも要領を得ず、駅に泊まっているバイトを向かわせるという。結局、そのバイトも何も分からず、一緒に下車した同様の年配の女性はバスがすぐに出るからと運賃を余分に置いて行く。
こうした機械に頼ることが危険なのは、昨年の某銀行で立証済みのはずである。今回の名鉄と名古屋市の乗り入れも時期尚早だったのではないか。
また、名鉄線内に入ってから、車掌が車内を回ったが、無言のため、車内精算を行なうのか否か乗客には何も分からず、こういった点でも名鉄は意識を改革する必要があるだろう。
(第八十七段)
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by akasakatei | 2003-04-27 13:27 | 余暇 | Comments(0)

癸未花双六広島(さくらめぐりひろしま)

 「サンダーバード六号」「ひかり五四七号」と乗り継ぎ、広島に入る。この間、昨夜の寝不足と乗り心地の良さからか、つい寝入ってしまう。鉄道全線を完乗して以来、つい鉄道で寝てしまうようになってしまった。緊張の糸が切れたということかもしれない。
 広島十一時十七分着。
 広島電鉄が三月に変更した二箇所の電停、横川駅と広島港(宇品)を訪れることにする。広島市内には各方面に向かう市内電車が走っており、東都を発つ前に系統について調べてきた。その結果、山陽本線で横川に向かうことにする。今回の目的でもあるので、ここから出発するのが当然であろう。そこからは十日市町に出、広島港(宇品)に行く系統に乗り換えることにする。
 横川十一時三十八分着。改札を出ると駅前には新しくなった電停があり、丁度、折り返しの電車が入ってくる。商店街か、歓迎の幕があちらこちらに見える。
 すぐに電車は出る。料金は全線百五十円均一で乗り換えも出来る。電車に揺られ町を眺めていると、原爆が落ちたことが嘘だったかのようだが、十日市町で乗り換え、原爆ドーム前を過ぎると、改めてその過去を思い出させる。イラク戦争が行なわれている現在、平和を訴える集団が目に付く。
 途中、広島港(宇品)に向かう各系統が集まる電停より、電車が団子状態となる。このため、時間を調整し始める。かつてはよく見掛けたものだが、路面電車を使わなくなって久しいこともあり、その光景を忘れていた。
 終点の広島港(宇品)には三系統分の電停が設けられており、その発着を見ているだけでも楽しい。
(第八十六段)
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by akasakatei | 2003-04-23 13:26 | 余暇 | Comments(0)

癸未花双六金沢(さくらめぐりかなざわ)

「能登」は暖房が効きすぎていることもあり、すぐに目が覚める。喉がやたらと渇く。車内はかなり乾燥している。下手をすると、風邪をひきかねない。
幸い春休みも終わりが近いためか、車内は空いている。所々に空席がある。このため、空気は悪くない。
電車は長岡のホームで止まっている。これより日本海側を走ることになる。
金沢着は六時三十二分である。この間の森本から東金沢までは昨年十月にルートが変更になり、百メートル営業キロが短縮されている。今回わざわざ北陸経由にしたのは、未だ乗っていないからである。
夜行の楽しみのひとつは、ふと目が覚めた時に見る車窓における闇の中の光であろう。特に、部屋の灯かりだと、その主の現在の状況を想像したり出来る。これは車内の人間観察にも通じるものがある。
段々と夜が明け、明るくなってくる。定刻に金沢着。
金沢からは七時三分発の特急「サンダーバード六号」で新大阪に向かう。この間を利用し、朝食やトイレ、それに新大阪からの新幹線の指定券の変更をするつもりである。ちょっと忙しい。
トイレを済ませ、窓口で「ひかり三六七号」から一本早い「ひかり五四七号」に変更する。最近、土日の新幹線の変更は難しいことが多いのだけれど、臨時のためかすんなりと変更出来る。
(第八十五段)
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by akasakatei | 2003-04-19 13:25 | 余暇 | Comments(0)

癸未花双六出立(さくらめぐりふりだし)

 桜の季節になると忙しい。この時期、各地で鉄道が新規開業したり、既設線が延伸したりする。その度に足を運ぶからである。このため、東都で花見をする方が珍しくなってしまった。尤も、昨年は第二十二段でも触れた通り、千住の写真家と花見を楽しんだが、これは、例年以上に早く咲いたためである。だが、今年は平年並みだったこともあり、そうはいかない。
 桜が見頃となる卯月四日夜から六日に掛けて、金沢、広島、大阪、名古屋、桑名を回って来ようと思う。どういうルートで行くか、出発前はかなり迷う。迷うとはいっても、宿泊地である。広島にするか、名古屋にしようか、或いは車中泊を二日間するか。まず、出発は上野より急行「能登」を使うことは決めており、そこから先が問題となる。
 例えば、広島泊とすればその日は楽なものの次の日が辛く、反対に、名古屋泊だとその日が忙しい。そこで、寝台特急「富士」を考えるものの、広島で二十二時過ぎまで待っているのも嫌なので、多少費用が嵩張るものの、ほぼ中間の大阪泊とした。
 四日夜、千住の写真家と待ち合わせ、出発前に軽く杯を交わす。写真家はホームまで見送りに来る。また、発車直前には佐貫の酒仙からもメールを貰う。かつての旅を彷彿させる。今でこそ、この世の別れではないかと疑うことはないけれど、その昔はどういった気持ちで旅立ったのであろうか。
(第八十四段)
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by akasakatei | 2003-04-16 13:25 | 余暇 | Comments(0)

範通南義旦(はんごだいのまつりごと)

 春は動物の子育ての時期である。そうした方面には明るくないけれど、報道などでそれが原因による烏の被害を聞くのも丁度今頃である。
 烏は、都市において数少ない野生の動植物の一種なものの、そんなに好きな鳥ではない。かつては神の使いだったという。そのためか、昨年行なわれた世界蹴鞠大会の我が国代表団の象徴はそれだったと記憶している。それにより好意を持った者もいるかもしれない。
 これは間違いである。というのも、我が家が烏による奇襲を受けたからである。烏は害鳥である。以下、目撃したことを報告する。
 まず、烏が庭に干した洗濯物目掛け急降下してきた。家の中より見ていたのだが、羽を広げるとかなりの大きさである。それが特攻の様に、突っ込んで来るのだから、つい九・一一のテロを思い出す。硝子越しなものの、その嘴によって割られるのではないかとさえ考えてしまう。
 家人が逆に硝子を叩き追い払おうとしたところ、烏は衣文掛けにあった洗濯物を落とし、衣文掛けを咥えて飛び去っていったのである。恐らく巣作りの材料にするのであろう。
 ここで捕り逃したのは失敗である。その生態を考えると、今後仲間を連れてくる可能性が非常に高い。現在、手の空いた家人が交代で見張っている。これでも埒が明かない時は、動物愛護団体が何と言おうと、行政に頼り烏狩りをして貰うしかないであろう。
(第八十三段)
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by akasakatei | 2003-04-11 13:23 | 地域 | Comments(0)

漁我柄師酔(かねのすなどり)

 昨年、世間を騒がせた某銀行のシステム障害からもう一年である。最近ではめっきり報道されていないけれど、未だに小さな障害は起こっているようである。
 先日、同行の口座をK支店に持っているのだが、店舗の統廃合により、隣町のS南口支店と一緒になると通知を貰った。それ自体は、このところよくある話なので、何とも思わなかったものの、店舗所在地に関する記述を読んだ時に無性に腹が立った。
 というのも、S支店内に設けるというからである。どうして同じ敷地内で別々の店舗にするのであろうか。この場合、いずれどちらかの店舗に統合されるのは目に見えている。これでは新たに請求書を印刷する時など、振込先については二重の手間になる。第一、このご時世、その手直しの費用に関しても馬鹿にならない。利用者よりも自分達の都合を優先しているといえる。
 金融機関のこうした振る舞いは今に始まったことではないが、バブル時代の経営の失敗に対して公的資金の導入やATMにおける土曜日の手数料徴収など、納得し兼ることばかりである。
 元銀行員の桐生の課長によると、こうしたことは日常的になっており、利用者の顔は考えないようにしているという。その証拠に今回の件でも、S支店は駅北口にあるのに、わざわざ南口支店をそこに持っていっている。
 これらについて、店舗に問い合わせたところが、旧甲銀行と旧乙銀行のシステムの違いが、未だ解消されていないための処置だという。要するに、日常的に障害が起こっているために報道されなくなっただけのようである。
(第八十二段)
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by akasakatei | 2003-04-07 13:22 | 産業 | Comments(0)