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国立儚廓噺(くるわのゆめ)

 国立演芸場の十月中席へ行く。
 中席の主任は、雲助師匠である。今回、「雲助廓噺儚五十年廓種々」とし、事前に噺が発表されている。
 足を運んだ日は、『お見立て』であった。
 師匠によれば、最近、この種の噺は廃れているという。
 廓を知らない人間が増えれば当然なのかもしれないけれど、芝居では未だ上演されている。
 そう考えると、落語でも残していって貰いたいと思う。
 この日、他の出演者は、馬楽、初の女性真打になった歌る多、左龍らの各師匠であった。
 また、初めて笑生さんの噺を聞いた。注目していた噺家である。
 これについては、以前に触れた。
 色物では、ホンキートンク、元九郎さん、代演のダーク広和さん、ニューマリオネットであった。
 全般的に、前座の小ぞうさんより、客席内は笑いに包まれ、中入り後もそれは続く。
 こうしたことは珍しい。
(第千九百二十五段)
by akasakatei | 2008-12-07 20:27 | 文芸 | Comments(0)
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